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罫線機能

2006.07.20|カリスマSE体験談 このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

 永い間沈黙を保っていただけに5550の発表は,それまで鬱積していたエネルギーが一気に爆発したように、爆発的な売れ行きを示した。製品のライフで64000台の販売をコミットしなければ開発を認可できない、3270漢字システムのビジネス・エリアを犯さないことをコミットしろ、とかのもやもやも一気に吹っ飛んでしまった。 

5550を発表して最初のクレ-ムは、罫線についてであった。罫線については、欧米では余り使われないので、必要性を説得するのに苦労し、発表段階では実現していなかった。文化の違いの最たるものであった。クレ-ムは小松製作所からついた。お客様を訪ねてみると、「“罫線”の扱えない製品が日本で通用すると思うのかね」と、厳しいお小言を頂戴した。直ぐ引き返しその足で三井さんの部屋に駆け込み、お客様にいわれたままを報告した。幸いなことに小松製作所のシステム部長は向野(当時営業担常務)さんの学生時代の友人ということもあって、直ぐ関係者が招集され開発の指示が出された。 計画にない急な開発要求であったため、開発を始めることは承認されたものの開発要員がないという。開発は急を要していたので、営業支援のために確保していた私の部下を2人研究所へ送り込むことにした。私自身も作成された仕様書を読み、真っ赤に修正を入れ、開発担当者のやる気を殺いでしまったこともあったが、こうして発表後半年で罫線機能は付加された。 

現在、PMI(プロジェクトマネジメントの協会)の認定資格であるPMP(PM資格取得者)の資格取得を促進するためにPMP受験対策講座を開催しているが、PMPの試験項目の一つに”プロフェッショナルの責任と社会的責任”がある。その中で個人のインテグリティを確保するために、PMP職務規定を順守することが求められており、製品企画を担当した5年間を思い出す。未発表製品については一切口外してはならないというビジネス・コンダクト・ガイドラインに定められており、もどかしい日々であった。  

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