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ペイパーコール

2006.08.02|映像コミュニケーション このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

今日は映像コミュニケーションから少し外れることになるかと思うが、音声通話を利用した広告サービスについてご紹介したい。米国にYellowpages.com社という会社がある。Yellowpages.com社は、at&t社(旧SBC)とBellSouthが作ったオンラインイエローページ会社の配下の会社で、その会社のサービスの一つにペイパーコールサービス(Pay per call)がある。ペイパーコールサービスとは、 Web上で提供される着信課金型広告サービスである。

pay-per-call.png

サービスの主な手順を以下に示す。

  • Yellowpages.comのサイトで目的とする分野のキーワード(例えばAutomobile Dealers)を入力する
  • 図1(左)に示すような電話番号付の検索結果画面が表示される
  • 図1(左)の電話番号(ここではオペレータ番号と呼ぶことにする)をクリックする
  • 図1(右)に示す電話番号入力画面が出てくる
  • 次に、利用者はその画面に着信用の電話番号(例えば、自分の携帯の電話番号)を入力する(図1(右)Call meの選択ボタンは、「今すぐ」「1分後」「2分後」が指定できるようになっていて、利用者側の利便性も考慮されている)
  • Yellowpages.com社のサーバは自動的にオペレータ番号の電話と利用者の携帯電話を接続する

Yellowpages.com社は、この分野では先がけであるIngenio社の 技術を用いてこのサービスを提供している。現在は、音声電話のみであるが、将来的には音声通信に映像も付加され、着信型ビジュアルコールセンターやビジュ アルサポートサービスに発展する可能性があると思う。

上記にご紹介したペイパーコールサービスの特徴の一つはセンター側の第三者的サーバが個々の電話端末(例:オペレータ電話端末と利用者の携帯電話端末) に別々に発信をし(呼A、呼B)、個々の呼がつながった時点で呼Aと呼Bを接続するという技術であり、利用者側のオペレータ側に対する匿名性を担保するこ とも可能である。

その他に、ペイパーコールサービスとして忘れてはならない重要な特徴として、その通話ログを利用した成功報酬型の広告ビジネスが ある。現在でも、Webバナー広告サービスは、利用者のクリック経路やクリック数等のデータの計測ならびにその計測結果を広告に反映させる機能を持つ。今回ご紹介したペイパーコールサービスは、電話に関してデータの計測と広告に反映させる機能を持つ。いつ何時何分に、何分間、話をしたのか等、電話に関する 統計データはイコール「広告効果測定データ」となる。従来の電話では、このようなデータは交換機が通話料課金のために記録していたが、広告効果測定データ として利用されることは無かった。ペイパーコールサービスでは、サービス提供者は広告効果測定データに基づく成功報酬型の料金(例えば、着信数に応じた料 金)を広告クライアントに請求することも可能となる。その他大きな特徴ではないが、従来のWebのバナー広告では広告クライアントはリンク先のページ(つ まりWebページ)を持つ必要があったが、ペイパーコールサービスでは電話のみあれば広告を出すことが可能であり、非常に手軽に利用できるという特徴も併 せ持つ。

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