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見積もりの肝― ステアリング・コミッティ

2006.10.24|失敗しない見積もり このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

 経営に少なからず影響を与えるような大規模開発プロジェクトにおいては、「意思決定」の最後の砦として「ステアリング・コミッティ」を設置する。
 「ステアリング・コミッティ」は、一般的にお客様、SIer、協力会社の上位管理者層(役員レベル)により構成され、「お客様のビジネス」における「プロジェクトの位置づけ、その目標及び戦略」を確認し、それぞれの関係者に浸透させると同時に、有事の際には、プロジェクトの成功に向けて相互の利害関係を調整し、速やかにプロジェクトを軌道に乗せることを目的とする。
 具体的には、プロジェクトにおける各工程の節目(契約時点、基本設計完了時点、試験開始時点等)等での外部要因(前提条件)の変化・それぞれの進捗及び課題解決状況をお互いに確認すること、さらに、ステークホルダー間の仕様クリンチ等、簡単には割り切ることの出来ない「問題・課題」や想定外の「大きな阻害要因・課題」発生時に、全員で危機感を共有し、それらを迅速に克服するための活動を行うこと、が主なミッションとなる。
 まさにプロジェクトのステアリング(ハンドル操作)であり、プロジェクトの大きな方向を決める役割を有するとともに、このステアリングにプロジェクトの成否がかかっているといっても過言ではない。
 この「ステアリング・コミッティ」において肝に命じることは、第一に「プロジェクト遂行にあたってのお互いの役割、責任、課題について」常に(プロジェクト発足時点から完了まで)、明確に意識し続けることである。
 次に、全てを見通すことのできない状況においても、置かれている状況をメンバ全員が的確に共有することにより、「できる限り早く決断すること」、また「中途半端な妥協はせず、プロジェクトの目標達成に向けた軸を絶対にぶらさないこと」である。
 第三に、「決めっぱなし」ではなく「実行推進・管理」も確実に行うことである。ステアリング(ハンドル操作)の結果をプロジェクトメンバに確実に「実行させること」にお互いが「知恵」を出し、「汗」をかかねばならない。「意思決定内容」が正確かつ速やかにメンバ全員に伝達され、それぞれの役割を「タイムリー」に遂行できる、そのような「しかけ(風土)」を「ステアリング・コミッティ」のメンバがそれぞれの立場で確立させておくことが重要である。

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