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学習する組織

2006.11.29|失敗しない見積もり このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

SI事業者の仕事は、お客様の抽象的、概念的な要求を咀嚼し、ソフトウェア開発や多種多様な製品の組み合わせにより、その要求(機能)を具現化し提供することである。 

従来から、その商品が「見えざるもの」(抽象的で曖昧さが存在する概念商品)であることに加え、開発プロセスも「見えにくいもの」であることも起因し、「経験を積んだITエンジニアの直感(勘)」や「経験を積んだプロジェクトマネージャの違和感」という「個人知(ほとんど暗黙知)」に頼りすぎたプロジェクト運営(計画策定・マネジメント)を行ってきた。

近年、お客様の要求の多様化・高度化や開発プロセス・実装手段の選択肢の急速な増加に伴い、仕事(技術)の専門化、分業化(自立化)が進んできており、そのため、プロジェクト構成メンバーの流動頻度は高くなる傾向にあること、また、要求機能具現化のためにプロジェクトチームが「やらなければならないこと・範囲」は増大の一途であることから、これまでの「個人知」依存型のプロジェクト運営はいよいよ限界にきているように思う。 

これからますます難易度が増していくプロジェクトを確実に成功させるためには、「個人知」の領域を、「組織知」の領域に変えていくことにより、「組織力(プロジェクト基盤)」自体を強くする必要がある。 

もちろん、「個人知」の領域をなくす事は至難の業であり、「組織知」と「個人知」をうまく融合させてプロジェクト運営を行うことが現実解であろう。 

「組織知」は、言うまでもなく自社の強みとなる「無形資産」であり、その資産を蓄積するためには、(失敗・成功含めて)多くのプロジェクト活動を通じて自分自身が「汗」をかいて、「学習」を繰り返す(学習しつづける)必要がある。
この学習をより効果的に行うため必要なことは、「お客様要件、開発プロセスの見える化」であろう。
「見える化」のメリットは、お客様要件・開発プロセスを「関連するメンバー全員で客観的に共有」できることであり、プロジェクトに内在する問題の発見やアクションの実施・結果検証に有効なだけではなく、仮説、実践、検証というサイクルを通じて、「組織としての学習(生産性を含む客観的データやノウハウの蓄積)」にも大いに有効である。

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