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PLCの技術動向について その4 -高速PLCの今後の展望-

2007.01.31|新ネットワーク このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

今回は高速PLCの今後の展望について紹介する。

 総務省令改正をしたばかりであるが、既に様々な種類の高速PLCが商用化されている。現在は高速PLCとイーサネットをブリッジするだけのイーサネットアダプタがまずは主流であるが、以下のような形式の試作機が展示されており、今後製品化が期待できる。

・無線LANのアクセスポイント+PLCの一体化
・パソコン用ACアダプタ+PLCの一体化・回線終端装置+PLCの一体化
・VoIPアダプタ+PLCの一体化・STB(セットトップボックス)+PLCの一体化    等

ただし、これらの高速PLCモデムが製品化されても、モデムの増設には前回記述したインターオペラビリティ(相互接続性)を意識する必要があることから、早期に標準化されることが望まれる。

上記で記述したホームネットワーク向けの豊富な製品ラインナップだけでなく、ビジネスモデルにおいても工場やホテル向けのビジネス利用の他、カメラを利用したホームセキュリティ、アンプとスピーカ間の接続といったオーディオ分野まで使用用途は非常に数多く、それだけに市場の注目度は高い。現在2個セットの市場価格で約2万円前後の販売価格は、上記の利用機会の向上等により更なる価格の引き下げが期待でき、将来的には無線LANと同等以下となる可能性を十分に兼ね備えている。

その他、これまで高速PLCモデムにおける単体技術中心の記述であったが、例えば、高速PLCの通信速度劣化を防止するためのブロッキングフィルタ(※1)やインピーダンス整合器(※2)等の周辺技術の向上および製品導入も期待されている。

最後に、高速PLCはまだ課題が残る技術であるが、利便性は大きく様々な利用シーンが想定される。今後の技術動向に注目したいと思う。

(※1)ブロッキングフィルタ:
高速PLC信号が、隣家等別の電力線へ漏洩しないことなどを目的として挿入されるフィルタであり、他の高速PLCシステムからの干渉防止による速度向上の他、セキュリティ確保等が期待できる。

 (※2)インピーダンス整合器:
一般的に高速PLCを通信中、電気機器のACアダプタを接続した場合、高速PLCの通信速度が劣化する場合があるが、その対策として高速PLCモデムからの信号が電気機器のACアダプタ側に流れないように、インピーダンスを高くすることで流れ込みを防ぎ、高速PLC通信速度の劣化を防止する効果が期待できる。

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