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Prosspero(6)

2007.02.20|OpSソリューション このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

次の事例は、前回紹介したボーダフォンのTTシステムのインテグレーションを請け負ったAscom社からの報告で、前述のボーダフォンの事例をSIerの立場から詳しく説明している。

そもそもボーダフォンがOSS/J準拠のAPIを採用する決断に到った理由は、ボーダフォンが各国の携帯キャリアをM&Aで子会社化していく過程で、元々のTTシステムがバラバラなことからTTを相互流通するための開発工数が膨大になってしまったことである。OSS/J準拠のために数段階から成る開発計画を策定したが、大きな課題は元々別会社だったボーダフォングループ各社の業務プロセスを調整し、バラバラだった各社のTTシステムの状態モデル、メニュー、チケットタイプ、データ属性を統一することであった。最終的には各社とも合意し、ボーダフォングループ汎用のTT戦略を作成できた。

最後にソフトウェアベンダーで、やはりこのソリューションパックのエディターが勤務する独のIP-VALUE社からの紹介である。IP-VALUE社はOSS/J のTT APIをトラブルチケッティングシステムを統合するアダプター製品に適用し、ヨーロッパの複数キャリアで採用されているが、この仕事におけるコスト削減の主な牽引要素は、ユーザー、SIer、サプライヤー全ての関係者が標準語としてTM ForumがNGOSSで定義した用語を用い、標準インタフェース、標準データモデルを採用することであり、このような手法を採用すれば、インテグレーションに要するPJ期間の30%削減とPJ経費の50%削減が可能としている。

少々長くなってしまったが、Prossperoソリューションパックの例を概観してきた。以前述べたように、昨年5月のProssperoのアナウンスによると、ProssperoはそもそもTM ForumとOSS/Jの活動の融合をスタートポイントとした経緯があるもので、現在公開されているソリューションパックが殆どOSS/Jの成果物をそのまま持ち込んだものである。ソリューションパックで紹介されている事例についてはそれぞれコンタクト先が記されており、実用性が配慮されているのには好感がもてる。ただ、コスト削減の数値なども記載されているが、これはユーザーである通信事業者が既存の業務プロセスや情報定義をどこまで既成品であるソリューションパックに合わせることができるかにかかっており、注意が必要であろう。

現在Prossperoソリューションパッケージとして、TTインタフェースのほかにトランスポート網インベントリが公開されている。興味のある方はTM ForumのProsspero Portalサイトからダウンロードできるので、そちらをごらん頂きたい。

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