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無線アクセスシステムの技術動向について その5 -メッシュ型無線LAN<自動編成機能・まとめ>-

2007.03.08|新ネットワーク このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

前回は、無線アクセスラインを形成する際の経路制御について述べてきた。

最後 に、自動編成機能について述べることとする。 メッシュ型無線LANの自動編成機能は、有線アクセスラインおよび無線アクセス ラインの故障時や新たな無線APを増設した際に、自動的に通信可能な経路を見 つけ出し、新たな経路を編成する機能である。

まず、無線APの故障によって無線アクセスラインの形成が行えなくなった場合、 故障した無線APを避けて周辺の通信可能な無線APを検出することで、別の無 線APを経由するバックボーンまでの新たな経路を編成する。有線アクセスライン (バックボーンとの接続点)が故障した場合は、別のバックボーンに接続された 無線APを経由すべく新たな経路が編成され、故障から通信の自動復旧が行わ れることとなる。ただし、通常の最適経路とは異なり、経由する無線APが増える ことでスループットの低下は免れないこととなり、加えて、バックボーンと有線ア クセスラインで接続する無線APは、故障時を想定した配置を行い、安定した無 線ネットワークインフラを構築する必要がある。 また、新たな無線APを増設した場合は、当該無線APを組み入れた無線アクセ スラインが自動的に編成されるため柔軟にエリアの拡張が行えることとなる。

終わりに、これまで述べてきたメッシュ型無線LANの特徴を以下に示す。
・設置容易性:バックボーンへの光ファイバ等所要有線アクセスラインが少ない。
・柔軟な拡張性:無線APの増設、撤去が容易。
・信頼性の向上:故障時の自動的経路編成による高信頼性。

今後は、2.4GHz帯無線LANの利用が著しく増大していることから、総務省におい て5GHz帯無線LANで利用できる周波数帯域をさらに増やすべく免許を要しない 新たな周波数帯域として5GHz帯の5.47GHz~5.725GHzを導入可能にするなど規 定の整備が進められるなか、ホットスポットサービスなどにおける無線エリア(サー ビスエリア)の効率的な展開において有益な技術になると考えられる。 また、メッシュ型無線LAN技術に関する標準規格の策定にあたっては、IEEE802. 11sにおいて2008年の標準化(MAC層、PHY層)に向けた検討が進められている が、既に各社の独自技術があるため、異なるベンダー間での相互接続性を保つため の標準プロトコル策定に関する議論が中心になるであろう。今後も引き続き無線 アクセスシステムの技術動向について注目していきたい。

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