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酒と私

2007.05.29|カリスマSE体験談 このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

新入社員の頃のことであるが、ある日お客様と新橋界隈で痛飲した。翌朝、目が覚め目覚まし時計をみるとすでに9時を廻っていた。当時、中目黒に下宿していたが、麹町のIBMの本社まではどんなに急いでも30分以上はかかる。酒の臭いをぷんぷんさせながら、雷が落ちるのは覚悟のうえで、出社した。当時の所属長は、座間の進駐軍をも震え上がらせたという逸話をもつ鬼課長として有名であった。小さくなっていたであろう私に、「酒を飲んだ翌日は、這ってでも定刻までに出社するんだよ。今日は仕事にならないだろうから年休をとりなさい」と意外なお叱りを受けた。よほど臭かったのであろうが、この短いソフトな説教は利いた。その後も良く飲んだが、40年以上に亘ってこの教えだけは守ってきた。

お客様のプロジェクト・マネジャーと旨くいかず、「疋田はしつこいな!」と毛嫌いされて困り抜いたことがある。ある日、件のプロジェクト・マネジャーと飲む機会ができた。勢いに乗って朝の5時まで六本木で飲んでしまい、娘の寝顔を見に家に帰ったものの寝てしまえば起きられないので、その足でお客様のコンピュータ室に直行したこともある。お昼過ぎに出社されたプロジェクト・マネジャーは、「疋田はいつから来ているのか」とチーム・メンバーに聞いたという話を後から聞いた。この1件以来、プロジェクト・マネジャーの信頼を得ることができ、プロジェクトは好転し、成功したのはいうまでもない。

NKKの扇島プロジェクトで「宴会担当マネジャー」と呼ばれたことは前に書いたが、私の中では、プロジェクトと酒は切り離せない。私にとって酒はプロジェクトを旨くやるための一つのツールであり、お客様と酒を酌み交わしながら本音で話すことによりどれだけ難問が解決できたことか。このように書くと、単なるノンベーではないか、と思われるかもしれないが一つだけ気をつけたことがある。

私は日本酒が大好きである。それだけに日本酒は飲みすぎて失敗の原因となったことは数え切れない。そこでお客様と飲んだり、大事な話のときは決して日本酒は飲まないことにした。約束したことをきちんと実行することでどれだけ多くのチャンスを得たことか。

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