月刊ビジネスコミュニケーションによるエキスパートブログ
HOME | ABOUT |
atom rss2.0

« previous next »

思いがけない情報

2007.05.22|IPベースアプリケーション このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

私たちは、朝起きてから夜寝るまで、途切れることなく目から耳から情報が入ってくる社会で生活している。朝、家で新聞に目を通し、通勤では列車の運行情報を確認し、会社につけば、仕事で必要な情報を様々な方法で探し出している。友人と休息している間も、噂話から思わぬ情報を入手することもある。情報入手が困難だった一昔前は、誰も知りえない情報を持つことが強みになり得た。現代は入手に不便はなく、むしろ洪水となって押し寄せる情報の中からから貴重な情報を見つけ出すことが重要となっている。

我々は人間社会の情報を3つの方法で情報収集していると考えられる。第一の情報収集は、必要に迫られて行う活動である。仕事での情報収集や買い物の場所や最低価格を調べたりすることが、これに当てはまる。インターネットの検索エンジンは、この情報収集に最適であり、利用者の目的にあった情報を提供しようと、キーワード入力からメロディ、自然な文章なども解釈できるよう進化している。第二の情報収集は、新聞や雑誌、TVなどのメディアから定期的に行う活動である。これは情報収集を目的としているが、特定の情報を探しているのではなく、変化を情報としてピックアップしている。インターネットもメディアとしての地位を確立しつつあり、この情報収集に寄与している。各社のポータル内情報やポータルが提供しているRSSが該当する。これら検索エンジン、ポータル、RSSなどは情報収集を目的としたIPベースアプリケーションということができる。

info_gath.jpg
 
図1  情報収集アプリケーション

第三の情報収集は、定常的な人間生活の中で思わず得られるものである。同僚との会話、街を歩いている最中に見かける広告などから情報を得ることである。この情報収集は、第一や第二の情報収集と異なり、利用者は当初情報収集している意識がないため、インターネットが効果を発揮するとは思っていなっかたのであるが、思わぬ情報を与える可能性があると考えるようになった。気配を感じるいくつかの動きとしては、ランキング分野別専門検索等がある。前者は、街中にランキングショップが出現し、TVでも番組内で利用し始めているように、流行を知りたいというニーズを満たす独自の人気コンテンツになりつつあり、本人の知らない情報を与える可能性がある。後者は、特定のジャンルに興味を持っている人に対して、新たな情報提供(コンビニの新作おにぎりなど)を行うことができる。両者とも利用者に、何かを探し出すという意識が高くなく、ぼんやりとした興味から「へぇー」、「なるほど」という思わぬ情報を提供してくれる。はてなブックマークスタンブルアポンなどのソーシャルブックマークも、他の人が良いと思うWebサイトを提案し、発見する楽しみを与えてくれるものであり、同じ方向を目指している。

Webサービスが進展し、複数のサービスを組み合わせて一つのサービスとして見せるMush Upが活発化すると言われている。また、インターネットが特定の目的の道具では無く、我々の生活に深く溶け込んでくる。今後、思いがけない情報収集を提供する様々なIPベースアプリケーションが次々と登場してくると期待している。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.bcm.co.jp/mt/mt-tb.cgi/542

コメントを投稿

(投稿頂いたコメントは内容を確認させて頂くので、公開まで時間がかかります。また、適切でないと思われるコメントは公開されない場合があるので、予めご了承下さい。)

Latest