これからの私 最終回
40数年に亘るSEとしての私の生き様を振り返る機会をいただきましてありがとうございました。1年半もの間、思いつくまま自分のペースで書いてきましたが、考えてみれば幸せなSE人生でした。最先端技術の中にあって、世の中の仕組みを変えていく真っただ中におり、非常に刺激的で、やりがいのある仕事を担当する機会に恵まれました。
急速に発達するコンピュ-タ技術は、新しい適用業務をうみだし、その最前線にいるSEは新しい技術を吸収し、新しいやり方を考え、休むことなく挑戦していくことが求められました。非常に苦しい面もありましたが、同時にこれ以上やりがいのある仕事はなかったであろうと思います。
先日、40年前の上司から突然電話をいただいた。「ANAは大変なことになっているが、君は大丈夫か?」というのです。「20年も前に担当したプロジェクトですからもう時効ですよ」といったものの、実は私も気になっていたところでしたので彼が心配して電話してくれたことが非常に嬉しく思いました。誰が担当したプロジェクトかは、回りの人も知っていたし、自分も息子や娘のように思ってきたものであり、誇りをもって挑戦してきた。
これからは、ここまで私をここまで育ててくれたIT業界へのご恩返しのつもりで、若いSEさんたちの育成に貢献したいと考え、向学心に燃えておられる中小企業のSEさんを対象に、土日に塾を開きプロジェクトマネジメントの教育をやっている。今はPMP取得のお手伝いが主であるが、いくいくは私の経験を生かしたSE塾にしたいと考えている。
コンピュータ技術、その利用技術も日々進化しており、企業戦略を遂行する上では必須のツールとなってきた。それに伴いプロジェクトマネジメントの分野での進化でも目覚ましいものがある。今年の8月には古希を迎えることになりましたが、まだまだこの分野から目を離すわけにはいかず、行く先を見届けたい思いが一杯で、PMIのボランティアに参画し、世界の若者たちとの意見交換の仲間に入れていただきチャレンジし続けたいと考えている。
最後に、株式会社ビジネス・コミュニケーション社の桑畑祐生社長には、ボツボツ「引退」という文字もちらつき始めたこのとき、このような機会を与えてくださったことに感謝します。




