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インストアプロモーション

2007.07.09|IPベースアプリケーション このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

液晶やプラズマによるフラットディスプレイが一般化してきたことにより、従来にはない広告メディアが出現しつつある。ディジタルサイネージと呼ばれ、TVやラジオのように不特定多数のユーザを相手にするマスメディアではなく、特定の状況にいるユーザを相手にするメディアである。街中の看板や電車の中吊りが電子的なフラットディスプレイになり、ネットワークを介してディジタル広告を配信すると考えるとイメージしやすい。公共ではあるが、限られたユーザに表示内容を訴求するメディアである。この仕組みは、配信サーバ⇒IPネットワーク⇒端末の構成であり、一種のIPベースアプリケーションである。ビジネス的には、広告主のB、配信のPFを提供するB、特定状況にいるユーザCの3者によるB2B2Cモデルとなる。

マス向け商品プロモーションと言えば、TV-CMがあげられる。TV-CMにより、商品ブランドをしっかりとユーザに訴求できれば、ユーザが店舗に行っても類似品を購入する可能性は低くなり、販売実績があがることになる。他社と差別化がはっきりしている製品やメーカブランドが浸透しているナショナルブランドの高価格商品が相当する。一方、市場が成熟しており、競争環境にある低価格商品は、何らかの状況により、購入する商品が変わりやすい。TV-CMをきっかけに、店舗へ出向いても、店頭での実売価格によって他社商品を購入してしまう可能性もある。店舗まで出向いてきた購入意志のあるユーザの背中を、最後に一押しするのは、店員さんのアドバイスや、POPによる価格や性能訴求などであり、店舗内のプロモーションが鍵を握っていることになる。この購入直前のプロモーションとして、ディジタルサイネージを活用したインストアプロモーションが注目されている。

一般的に、商品プロモーションは、単一のメディアだけで遂行されるものもあれば、複数のメディアの組合せを用いて遂行されるものもある。移りやすいユーザの意識を維持する必要のある商品プロモーションには、TV-CMとディジタルサイネージを組み合わせると効果的である。TV-CMで使った映像コンテンツを再利用し、街頭広告や店舗内のインストアプロモーションを展開できるので、気づきから購入に至るユーザの行動様式に沿って、ブランドロイヤリティを維持する戦略を取ることができる。また、TV-CMを行なわない店舗内に配置するだけのニッチ商品も数多く存在する。このような商品を陳列する商品棚に、小型のディスプレイを使ったインストアプロモーションも効果的である。「あっ、こんな商品があるのか!」と思わせるには、文字や写真よりも、映像の訴求効果が高いのは言うまでもない。

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図1 ディジタルサイネージによるプロモーションの効果

今回紹介したディジタルサイネージによるインストアプロモーションは、単純に商品の販促を行なうシンプルな事例であるが、ディジタルであること、IPネットワークが接続されていることを活かすと様々な応用が考えられる。TVのようなマスメディアと異なり、効果(販売)が測定できるため、販売状況にあわせて、表示する広告内容をフィードバックすることが可能となる。多店舗を経営する企業にとっては、店舗ごとに異なる販売状況や混雑具合などに合わせて、店舗ごとに広告内容を変えることも可能となる。ディスプレイに、タッチパネルを使えば、ユーザの選択した商品の詳細情報をVOD形式で表示することもできる。商品を並べるだけであった店舗は、商品販売の最前線として、ITを駆使した様々な工夫が始まることは間違いなく、ディジタルサイネージによるインストアプロモーションの使い方が重要な鍵を握っている。

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