フロースルー化
1990年代後半のキーワードは「フロースルー化」と「情報体系の標準化」である。トラフィックデータから設備計画、設備設計、設備収容設計、回線割付、回線開通に到る一連の業務フローを、データの二重投入をすることなく、関連する一連のOpSを跨って実施することであり、OpSの理想の姿であるとも言える。
これを実現するには、回線、交換機、伝送路に関する設備とネットワークの面的なデータを統一的に表現し、一元的に管理するルールと仕掛けが必要である。その基本となったのがデジタル網情報の統一規定である。この規定では、ビルや装置などから伝送路、パス、回線に到る通信網を構成するあらゆる要素(エンティティ)をER図で表現し、IDも統一するこにより、データを流通する複数のシステムで横断的に同一の情報定義を使うことができるようになった。
また、設備とネットワークの情報を管理する統合データベースシステムが開発された。電話網については、設備計画、設備設計、伝送路設計、パス収容設計、オーダー受付、回線収容設計、回線開通、トラフィック管理に到る一連の業務を実行するOpSがUNIXによるオープンシステムとして開発され、それらが相互に接続されて、順に情報流通し、オペレーターが情報をシステム毎に投入する必要が無くなると共に、夜間の自動開通、自動試験も可能となった。
これら一連の仕掛けは1997年に完了した電話網のディジタル化と併せて2000年頃までに全て整備され、これによってディジタル固定通信網が、オペレーションシステムを含めて完成したのである。




