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サービス産業の生産性 その4

2007.09.25|サービスを科学する このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

前回は、サービス産業の生産性について、インプットの削減について説明した。今回は、アウトプットの増加について説明する。従来の製造業においては資本や労働力を増加させ、その結果としてアウトプットの増加が実現されていた。近年においては、市場での競争の激化により、製品やサービスのライフサイクルの短期化や価格競争が生じている。単なるアウトプットの増加が企業の生産性向上に必ずしも直結しないケースが増加しているのである。新たな製品やサービスの提供が、企業価値の向上、すなわち企業のアウトプットの増加に必要とされている。本連載「サービス産業の生産性 その2」の全要素生産性に関する説明で、生産性についてイノベーションを考慮する必要性を説明した。今回はイノベーションの発生原理のなかからユーザーイノベーション[1]を紹介する。

ユーザーイノベーションとはMITのエリック・フォン・ヒッペル教授が提唱する概念である。「イノベーションは企業の研究所や一部の発明家などによって生み出されているとされている」という考えに対し、「使い手であるユーザーが、目的を達成するためにイノベーションを起こすことの方が多く発生している」という説である。第一次産業、第二次産業においても、市場調査や商品企画などのプロセスがサービス産業化され、製品の製造と独立して行なわれるケースも多い。商品企画の段階で、実際に利用するユーザーからのイノベーションを取り込み、新規の製品やサービスの提供を行なうことが有効ではないだろうか。市場競争の激化や経済のサービス化を背景に、ニーズプル型のユーザーイノベーションが重要性がいっそう高まることが予想される。

【引用文献】
[1]Wikipedia 日本語版 「ユーザーイノベーション」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3 

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