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WangNet Broad band LAN編

2007.09.26|ITエンジニアよもやま話-海を越え、山を越え- このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

Chapter1. まえおき
Cisco Systemsといえば世界最大のネットワークベンダーであり、そのCEOのJohn Chambers氏が元Wangの出身というお話は連載第2回に掲載した通りです。

昨年、私は自宅の回線をADSLからFTTHに切り替え、快適なBroad Band環境を堪能しています。今でこそADSLやFTTHの急激な普及により耳慣れた言葉になったこのBroad Bandですが、私はWangをサポートしていたおかげでBroad Band Landというものを25年前に経験することができました。 当時は、まさにこれからLAN(ローカルエリアネットワーク)を利用し、企業内やキャンパス内のようなプライベートな施設内で、この高速ネットワーク技術を活かして行こうと注目されはじめたばかりの時期でした。

25年前は、光ファイバーケーブルは非常に高価で、取り扱いが困難だったため、今日のような普及には到っておらず、イエローケーブル*1を利用した10MbpsのEthernetのようなBase Band技術と、米国家庭で普及していたCATV同軸ケーブルを組み合わせ、WangNetのRF Modemにより、10MHz-400MHzの周波数搬送を多重化するLANと、CATVケーブルとRF技術を組み合わせたBroad Band技術が競い合っていました。 私は、たまたまWangを担当していたため、いち早く、ハワイのホノルルエデユケーションセンターで、このBroad Band構築トレーニングを受講し、実際の工事に立ち会うことができました。 今回は、このWangNetのお話とホノルルでのトレーニング体験、実際の東京での導入での体験談について書きたいと思います。

*1イエローケーブル 10Mbpsの高速伝送を安易かつ低価格で実現する同軸ケーブル

Chapter2. WangNet Broadband LAN
日米のTV信号はNTSC方式といって1チャネル約6MHzの周波数帯域を占有しており、これを10MHzから400MHzの周波数特性をもつ同軸ケーブルに搬送し、数十チャンネルのTV信号を流しています。WangNet Broad Band LANは、この同軸ケーブルを利用してTV信号だけでなく、さまざまなデータ伝送を行うチャネルの周波数を多重化するという特徴を持っていました。

それまでWangのオフィスコンピュータや分散型ワードプロセッサは、ディスプレイやプリンタ等の周辺装置との伝送を4Mbpsの1対の同軸ケーブルによる1対1の独自通信手順で実現していました。 そのため、中、大型のシステムになると周辺装置が100台以上接続され、サーバーとクライアント間で数百本の同軸ケーブルが敷設されることになり、大規模なシステムでは、ケーブリングが非常に大変で、ケーブルが多すぎてダクトの確保が困難になる事や、天井裏が同軸ケーブルの重みで撓ってしまう事があり、ユーザも結構苦労されていました。 しかしWangNetの登場により、Peripheral Bandという周波数帯域を使ってWangのサーバークライアント間を接続していた従来の同軸ケーブルの本数の削減や、Interconnect Bandという周波数帯域では構内回線(専用、交換)としてWang以外のデータ伝送を接続するサービスの提供、また、Base BandのEthernetをRFモデムで搬送して複数チャネルのEthernetをWangNet上で実現し、提供する事が可能になりました。

ヘッドエンド同軸ケーブルアウトレットやタップ等ケーブル機材は、一般的なCATV機材を使用するため、ケーブルデザイン、工事作業はCATV工事と同様でした。とはいっても私にとっては、はじめてのCATV工事の体験だったので目に映るもの、耳に入る事すべてが珍しく、このトレーニングは大変貴重な経験となりました。

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