月刊ビジネスコミュニケーションによるエキスパートブログ
HOME | ABOUT |
atom rss2.0

« previous next »

インターネットラジオ

2007.12.04|IPベースアプリケーション このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

ネットビジネスでは、売上げあるいは利益の8割は2割の“常連ユーザ”によってもたらされると言われている(2:8の法則)。このため、ネット事業者は、“新規ユーザ”の獲得以上に、定期的に来訪する“常連ユーザ”の維持に色々知恵をひねっている。使いやすいサイトデザイン、毎回新鮮な情報、定期的な案内メール、ポイントプログラムなどである。これらの施策は、お客様を放さないと言う意味でリテンションという表現を使ったり、ネバネバを表すスティッキネスという表現を用いたりする。いずれも、ECサイトに代表されるサイトへの訪問回数を増やすことに主眼が置かれている。

ユーザの訪問回数ではなく、滞留時間を伸ばす方向の施策もECサイトの売り上げに貢献する。ネットを離れ、リアルの世界に目を移してみれば、TVという長時間の滞留を実現しているメディアがある。CMを出している企業からTV放送局を見れば、ユーザを長時間拘束し、ビジネスへ結びつけるPF事業者とも言える。一日の平均視聴時間は、3~5時間ともいわれており、強い拘束力を持ったPFである。ネットでも映像視聴は、長い拘束を実現するため、GyaoやYoutubeが存在する。

netradio.jpg
図1 常連ユーザの維持施策

しかしながら、ネットユーザの特性は、TVを視聴しているユーザとは異なり、アクティブである。なんとなく、単独のコンテンツを視聴しているより、メールを見たり、調べごとをしたり、わがままなのだ。この特性を考えると、視野を占有する映像ではない、注目すべきIPアプリケーションが存在する。そう、ネットラジオである。車以外では、長く聞くことの少なくなったラジオであるが、ブラウジングしながら、ニュースを読みながら、仕事をしながらラジオを聞くことは、i-PODで、音楽のながら聞きが習慣となった現代人の特性にも会うはずである。

代表的なインターネットラジオである、J-WAVEが開局したBrandnew-Jは、FM波J-WAVEの再送信ではなく、独自プログラムで、J-POPなど国内メジャーアーティストの楽曲を配信している。仕組みとしてはストリーミングであるが、ブロードバンドが一般化した日本のIP環境にとって、音声程度のストリーミングは、他のアプリケーション利用にも全く影響を与えない。Brandnew-Jのファンの人に聞いてみると、平均視聴は1時間以上とのこと。現在のBrandnew-Jのビジネスは、音声CM以外では、Moraによる楽曲販売のみであるが、ネットの特性を活かし、色々な企業の“常連さん”への様々な手法を使った訴求が考えられるのではないだろうか。古くて新しい、ながらメディアであるインターネットラジオに期待したい。

Latest