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期待されるプレゼンス

2008.04.09|IPベースアプリケーション このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

インスタントメッセンジャー(IM)には、コミュニケーションをしたい相手がログインしているかを知らせてくれるプレゼンス機能がある。プレゼンスによって、相手が見えれば、すぐにコミュニケーションを開始することができる。一方、電話のようにユーザが24時間いつでも着信可能となっている場合、プレゼンスは不要である。また、電子メールのように、非同期サービスであれば、相手がメーラーを立ち上げているかいないかにかかわらず、メールを送ることができるので、この場合もプレゼンスは不要である。つまり、リアルタイムコミュニケーションにおいて、そのアプリケーションが十分普及していないか、常に使っていない場合、コミュニケーションを発信する側にプレゼンスは有効となる。

視点を変え、コミュニケーションを発信する側にとって便利な機能と見るのでなく、コミュニケーションを受けたいと思う側からアピール機能と見ることもできる。例えば、あなたが深夜にPCで作業中に、IMを立ち上げていたとする。そのとき、友人がログインしてきて、彼のプレゼンスが突然見えたとき、あなたは何を感じるだろうか。友人はあなたに連絡したいのではないけれども、あなたを含めた仲間に対して、「まだ起きていますよ」とアピールしていると考え、何かメッセージを送らないと申し訳ないかなと思うのでないだろうか。SNSの足跡同様、この場合のプレゼンスは、「連絡を待っています」というアピールに使っていることになる。プレゼンスが期待通りであれば、電話ではありえないリアルタイムコミュニケーションが深夜に始まることになる。

プレゼンスによるアピールは、コミュニケーションを開始する良いきっかけであるが、時として期待されないこともありうる。例えば、GPSの位置情報とログイン状態を組み合わせた高度なプレゼンスを考えてみる。このサービスでは、相手がどこにいて、コミュニケーション可能か否かが常にわかることになる。営業マンを抱えるマネージャからすれば、CRMとセットで使える理想のサービスとなるが、通常の友人同士が利用するには荷が重いサービスである。常に、移動したところから存在をアピールされても毎回連絡するほどでもないからだ。このような高度なプレゼンスでなくても、現在のプレゼンスにおいても相手との関係や状況によっては、期待していないプレゼンスとなることもある。

距離と空間を越えたコミュニケーションサービスは、技術的には常につながるようにプレゼンスが高度化されていくことになる。一方、電話で“居留守”が使われるのと同様に、見たくない状況が在りうるのも事実である。

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