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見た目を気にするサービス

2008.05.08|IPベースアプリケーション このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

一般的な商品の購入理由では、気に入った、便利であるという購入者自身の満足を得るための理由以外に、他人から購入した自分をよく見せたいという、顕示的な見た目の購入理由が存在する。女性向けのファッションが代表的な例である。企業の購入でも同様で、本社なら・・・のビルがよいでしょう、社用車は高級車であるべきという見た目の購入理由が存在する。この理由による購入は、金額が高価でも成立する。趣味の世界に入ると、その道の人以外は理解できないものが高額で取引されることに似ている。社会が成熟してくると、生きていくために最低限必要な消費から、無駄なものや他人の目を考慮する消費が増えてくるということだろう。ケータイ、インターネットも普及が進み、通信の世界も成熟が始まっている。いまのところ、成熟が進む通信サービスはコモディティ化が進み、性能が上がりながら、価格が下がる傾向を続けてきた。通信の世界でも、見た目を気にするサービスが始まり、ARPUがあがる可能性が出てくるのだろうか。

変化が始まっているのは、ケータイ端末である。もはや機能で選択するのでなく、デザインで選択する商品となった。この端末機種を色や形のデザインで選択する時、自分の好みだからという理由以外に、自分に合うかという選択理由が存在している。ケータイ端末は、目に見えるものであり、ファッションの延長線上にある商品となったといえるだろう。これが目に見えないサービスとなると、なかなか難しい。自分にかけてくれた相手に対して、音を表現するサービスとして、メロディコールがある。着メロと異なり、自分で納得したメロディをかけてくれた相手のために契約する、見た目(見えないが)サービスの類と言えるだろう。残念ながら、普及が進んでいる状況ではなさそうである。一方、ユーザ発信型のブログやSNSのWebサービスは、アクセス数を増やしたいという動機から始まって普及した、見た目を気にするサービスそのものと言える。しかしながら、インターネットの世界では、見た目を構築するためにお金がかからないのが今の段階での特徴である。

将来、「僕は“光”なんだ、君はまだ“光”ではないの?」というようなCM的な会話が成立するようになるかもしれない。また、お金をかけて、自分のアバターに立派な洋服を着せたり、かっこ良い自分をつくってもらうために、専門家へ依頼するようになるかもしれない(整形?)。成熟するIT業界の多様性を実現する上でも、無料サービスを支える広告モデルだけでなく、有料サービスのビジネスモデル出現を期待したい。

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