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ITよもやま話 ~インターネット・Netscape・Javaとの出会い

2008.06.04|ITエンジニアよもやま話-海を越え、山を越え- このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

 私が、金融時代に関わった技術で印象に残っているのは、商用インターネットが黎明期のころで当時は、ISPと会社間の接続は、現在のようなADSLやFTTHのようなブロードバンド接続はなく、高価な専用線接続だったので最初は、電子メールを使ったキャラクタベースのアクセス主体で、NCSA版のブラウザソフトを実験的に動かしてほとんど静止画状態の動画像を見て感激していたことを思い出します。

 

Chapter1.インターネットの効用(その1)
当時から金融案件は、海外とのコミュニケーションが多く、それまでは、国際電話や国際FAX、古くは国際TELEXなどを使っていましたが、電子メールを使って便利と思ったのは、ある大手都銀さんのプロジェクトでニューヨークに本社を持つ、有名な金融情報プロバイダーの新しい情報サービスを我々の開発しているシステムでオンライン取り込みをする必要があり、デジタルフィードインタフェース(通信プログラム)を開発することになりました。お客様からいただいたその情報ベンダーの通信プロトコル仕様書もまだドラフト版で設計するには情報不足で先方に問い合わせをしないと作れない状態だったのですが、インターネットメールを使って先方の開発SEと仕様に関するQAを頻繁にキャッチボールして開発を進めるのですが、日本時間で昼間は我々が、仕様について検討して設計をするうえで不明箇所をまとめて夕方までに英訳して電子メールでNYに送ると日本時間の夜間はNY側は昼間なのでわれわれの質問に対する回答を作成して返信してくれる。すると翌日、日本側で我々が出社すると昨日、質問した回答が朝までにほぼ回答されているという電子メールと時差という武器で非常に短期間で開発を進めることが出来ました。

 

Chapter2.96年のインターネット技術との本格的な出会い
本格的なインターネットに関しての私自身の取り組みの開始は、96年の米国出張からです。この年、Netscape社のワールドワイドのデベロッパーカンファレンスがサンフランシスコで開催され、さらには、前年にSunから発表されたJavaの初めてのデベロッパーカンファレンスである「第一回JavaOne」が同じくサンフランシスコで開催された年でした。
私は当時の企画部長のM部長から「鈴木さん、Javaって知ってますか?」という質問に「知らない!」と答えると、これからは金融もインターネットやJavaに取り組まなければいかん!といろいろハッパをかけられて両方のカンファレンスに参加するために2度、米国出張しました。Netscape社のカンファレンスが実際に初めてインターネットを勉強するタイミングでしたが、初日の午前中にレッドウッドシティに本社のあるNEXT社がWeb関連の半日セミナーを開催し、基調講演でアップルコンピュータの創業者であるスティーブジョブス氏が講演されるという話を聞きつけて車を飛ばし、午前中は、NEXT社、午後からはNetscape社のイベントに参加しました。会議の内容はhttp、CGI、Perl、Java、Applet、NSAPIなど初めて聞く用語ばかりでほとんどちんぷんかんぷん状態だったので、その後、スタンフォード大学の生協のブックストアに車を飛ばしてもらい、Web関連技術の専門書を買いあさり、早速、日本へ送ったりしたものです。
こうして私のインターネットとの関係が始まりました。  5月~6月ごろには、サンフランシスコで開発者向けの「JavaOneカンファレンス」が開催され、世界中からJavaデベロッパーやビジネスマンが集まって、最新のJavaテクノロジーの発表や技術習得のためによく参加しました。Javaの普及と共にJavaOneの規模は年々大きくなっていきました。また、年末には、Javaをビジネス面でどのように活用するかというテーマで「Java Business EXPO」というカンファレンスがニューヨークで開催され、より現実的なビジネスへのJavaの活用という側面での情報収集を行うためにニューヨークにもよく出張するようになりました。さすがニューヨークというわけではありませんが、ウォールストリートが近いだけあってJavaを金融でどのように活用しているかなど興味深いテーマが多くありました。

Chapter3.インターネットの効用(その2)
96年ごろはいくつかのインターネットプロバイダが月額料金(定額制はまだまだで基本料金+従量課金)で提供されるようになり、我が家でも契約してインターネットを利用するようになりましたが、導入当初は、ダイヤルアップ回線で32Kbpsのアナログモデムでしばらくしてからアナログモデムで56Kbps、ISDNで64Kbpsあるいは128Kbpsで利用できるようになっていくのですが、Webサイトが徐々に立ち上がり、海外ITベンダーのホームページからカタログやWitePaperなどのドキュメントを自宅からでもダウンロードできるようになるとこんなメリットもあったのです。
週末、土曜の深夜に携帯電話が鳴り、相手はというと大手都銀を担当している営業のN君。お客様から週明けまでに緊急の見積書を求められたので徹夜作業で作成しているが、あるサーバー製品の資料がどうしても手に入らない。週明け早朝には客先に資料をお持ちしなければならないが、製品技術者が週末で連絡が取れなくて資料が入手できず困っているとの事。半分、寝ぼけながら話を聞いていたけれど、それは大変なことで、当時は、ITベンダーの日本語Webサイトは、本社のWebサイトに比較してコンテンツがまだまだ充分でなかった時代。USの本社のWebサイトに自宅からアクセスして必要なドキュメントを探してダウンロードし、それを電子メールに添付して会社で徹夜作業中のN君に自宅にいながら送ってしまうことが出来たのです。

初めてB2Cを体験したのも「第一回JavaOneカンファレンス」からの帰国後、会場で新しく発表されたJavaの初めてのIDE(統合開発環境)であるCaféという開発ツールソフトが手に入れたくて出張中にいろいろなパソコンショップを探し回ったのですが、手に入らず、帰国してしまったのですが、部下の一人が、このソフトインターネットで購入できるみたいですと報告してきました。確かにSymantec社のUSのWebサイトでクレジットカード番号を入力して必要な情報を入力すれば購入できるらしい。当時は、セキュリティについて今ほど言われておらず、まだSSLの128ビット版がまだなかった時代におっかなびっくり注文入力を行い、最後のSubmitボタンを押すか押さないか躊躇した一瞬、後ろから私の指を押してボタンを押させてしまった部下の何とひどいこと。
でも、本当に驚いたのはその直後で、通常は、注文をWebで行ったら数日するとFedexのような国際宅配便で現物が送られてくるという先入感があったのですが、表示画面がダウンロードが目に変わってボタンを押すとそのまま購入した製品が自分のパソコンにダウンロードされ、そのまま圧縮ファイルを解凍するよそのままIDEツールが実行できてしまう。 (今では当たり前のことでしょうが、当時はそのようなことができることが初めての体験だったので強烈な印象を覚えています。これが当たり前のビジネスとしてるよう出来るようになると世界が変わるような予感がしました。)

 

 

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