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誰でもわかるデジタルサイネージ

2008.07.28|誰でもわかるICT このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

古くは新宿駅アルタの街頭モニター、最近では駅構内の電子ポスターや電車内のテレビモニター等、街中で広告映像を映し出す電子ディスプレイが急増している。電子ディスプレイ=デジタルで、看板・ポスターや吊り広告=サイネージの代替をするのがデジタルサイネージである。

最近は、4Kと呼ばれるハイビジョンの4倍の精細度を持つディスプレイも実用になっていて、ここまでくると、額縁に入った紙のポスターなのか、電子ディスプレイなのか、一見区別がつかないところまで品質は高まってきている。先日、新宿伊勢丹地下の通路を歩いていたら、ポスターと思っていた広告の図柄が突然変化したのでびっくりした。

さて、例によってユーザ(ここではコンシューマ)にとって、デジタルサイネージとは何なのであろうか? 通勤の満員電車で、窓からの景色も見られずに、目の前の同じ吊り広告をぼんやり眺めていることがありませんか。この吊り広告が薄っぺらな電子ディスプレイだったら、きっと次々といろんな広告が出てきて、商品購入につながるかどうかは別にして、暇つぶしとして、とてもありがたいだろう。コンシューマにとってデジタルサイネージは歓迎である。

では、広告主は? デジタルサイネージでは動画映像が出せるので、ポスターよりも遥かに効果的で情報量の多い宣伝ができる。しかも、カメラやセンサーで、どんな人が見ているかを検知できるので、相手に応じて瞬時に内容を入れ替えることも簡単だ。広告主にとっても魅力的な広告媒体だ。

それでは、広告の仲介者、すなわち広告代理店や場の提供者にとってはどうであろうか?既存の各種看板、ポスター、吊り広告が、デジタルサイネージの主な適用領域に該当する。よくは知らないが、それぞれの媒体ごとに、独特の広告仲介の仕組みがあるようである。例えば吊り広告であれば、何々電車の何両目はどこそこの代理店が一括して借りていて、それを広告主へまた貸しする・・・など。しかも1つの車両内でも、中央と端で場代が異なる。吊り広告取り換え業者もいる。広告の仲介者にとっては、デジタル化はなにやら面倒で、ちょっとややこしそうである。

マクロに考えれば、商品の総売上高が同じであれば、紙だろうがデジタルだろうが、割り当てられる広告宣伝費は同じに違いない。とすると、デジタルサイネージは典型的なパイの食い合いモデルなのか、それとも広告流通システムに革命を起こし、新たなパイを生み出せるのか、今後の動向に注目したい。

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