最終回
昨年の4月から連載を開始した、本IPベースアプリケーションは、IPを技術の核とした新たなアプリケーションに注目し、ビジネスとして成立する因子について述べてきた。IPではあるものの、技術論にこだわらず、ビジネスの成功因子をユーザ心理や文化論まで広げて考えてみたので、結構異質な考え方となったかもしれない。
連載を通して思っていたことは、1)新たなサービスやビジネスの芽は既に身の回りに存在していること、2)簡単に立ち上がりそうなIPベースアプリでも “環境”を味方につけることが必須であることの2つである。C向けでもB向けでも、お客様はニーズのかけらを見せてくれるかもしれないが、提案してくれるわけではない。
また、良い提案を思いついても、提案者とユーザの2者問題で解けるケースは少なく、ステークホルダとなりうる多数のプレイヤーが納得しうる“環境”の成長を待って、しかける必要がある。シリコンプレイヤーは10年近く前から技術的には仕上がっているが、iPodが出てくるまで急速に普及しなかったことが代表例だと思う。
青い鳥を追い続けている筆者としても、本ブログを書くことによって、頭の整理が行えたことはいうまでもない。これまで、紹介したことや考え方が皆様の一考になれば幸いである。最後に、このような貴重な場を与えて下さった(株)ビジネスコミュニケーション社の桑畑社長、河西編集長、池田副編集長に厚く御礼申し上げます。




