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誰でもわかるQoSとQoE

2009.02.16|誰でもわかるICT このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

ネットワーク関連の分野の方であれば、QoS(キューオーエス:Quality of Service)という言葉を耳にしたことがあると思う。直訳すれば、通信サービスの品質のことで、伝送速度や伝送遅延、それらの揺らぎ、パケットロスなどの数値指標である。QoSを用いて、ネットワーク性能の良し悪しを表したり、QoS保証と言って一定性能の確保を約束するサービス名にも使われる。

これに対して、最近QoE(キューオーイー:Quality of Experience)という言葉が言われるようになってきた。こちらは直訳すれば、利用者の体感の品質である。この場合、ネットワーク自体ではなく、その上で提供されるIPTV等のアプリケーションサービスの体感品質のことである。

すなわち、IPTVサービスであれば、映像・音声の品質、チャンネルの切替え・早送り巻戻しなどのスムーズさ、その他使い勝手全般である。QoS同様これら評価項目を可能な限り数値指標として表わそうとしている。

QoEは、通信に関する国際的な標準化組織であるITU-Tにおいて、「ITU-T P.10/G.100」というコードネームで定義されて世界共通で使われるようになるそうだ。QoSとの関係で言うと、今後は、“これこれ”のQoEを達成するために、ネットワークのQoSは“しかじか”でないといけない、などという使われ方がされる。

とここまでは、あっそうですかの話であるが、よく考えると1つ疑問が残る。QoSは伝送速度が実質1Mbps等と測定器で測ればよいのだが、QoEの方は、この映像の品質は幾つですなどと測れるのだろうか。実は先のITU-Tでは、個々の評価項目の数値化の方法もちゃんと定義されている(例えば、映像品質については「ITU-T J.247」等)。さて、その中身を見てみると、測定器で測れるいろいろな数値を組み合わせて、人間の体感による5段階評価(非常に良い=5 ~ 悪い=1)に最も近い値が出るように工夫しているそうだ。

これを聞いて、地震計測における「震度」を思い出した。最近は機械で計測しているそうだが、一昔前までは測候所の担当官の体感によるものだった。このため、地域により震度表示がバラバラなことがあった。QoEは最初から機械計測にすることで、バラツキを無くそうとしている。

とはいえ、本当の体感は個々人やコンディションで異なってくるので、QoEがいくつの時は、私の場合はこの位に感じるというとらえ方になるのであろう。そのうち、今の地震は震度3くらいと言えるのと同様、このQoEは4くらいといえるデジタル人間が増えてくるかもしれない。

 

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