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誰でもわかるホワイトスペース

2009.02.18|誰でもわかるICT このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

放送関連でホワイトスペースという言葉を耳にするようになった。ここで言うホワイトスペースとは、テレビ放送用電波の空き部分すなわち隙間周波数のことである。日本ではテレビ放送用の電波(VHFやUHF)を40チャンネルほどの周波数に分けて各放送局に利用免許を与えている。すぐにお気付きと思うが、1つの地域で考えると実際に放送されているのはVHF・UHF合わせてもせいぜい10チャンネル程度で、残り30チャンネルは使われていない。これは、地域ごとにチャンネルを飛び飛びにすることで、混信を防ぐためだ。世界各国どこも同じようになっている。この未使用部分をホワイトスペースと呼んでいる。

確かに混信防止には有効かもしれないが、限りある資源である電波をトータルに見れば3割も利用していないことになる。今関連業界でこのホワイトスペースの有効利用が熱い議論になっているらしい。発端は米国で、グーグルやマイクロソフトを中心とするハイテク業界が、使っていないホワイトスペースを解放しろと言い出したことである。放送業界とハイテク業界の大論争の末、昨年秋にFCC(米連邦通信委員会)は遂に利用を許可した。しかも免許不要で、ホワイトスペースを有効に利用する機器をWSD(White Space Device)と呼んでいる。地域毎に異なるホワイトスペースを正確に検知して、しかも放送に使っているチャンネルを邪魔しないように電波出力をコントロールする。

GPSで位置を確認し、データベースにつないで空き周波数を確認することまでやるらしい。周波数利用の免許は不要であるが、WDS機器としての認定は受ける必要がある。

 こうすることで、ワイヤレスネット接続や携帯電話はもちろんのこと、家庭内のAV機器の接続配線も不要にすることができるかもしれない。ワイヤレスといえば既に無線LAN(WiFi)があるが、ホワイトスペースが注目されるのは、使っている周波数帯域が雨や障害物に強く、電波が隅々までよく届き使い勝手が良い“オイシイ”電波であるからである。

延期されたとはいえ米国では今年6月にはアナログ放送が終了する。電波割り当てが再整理され、これを契機にホワイトスペース利用は現実味を帯びてくるに違いない。2年遅れでのアナログ停波が予定されている日本においても、ホワイトスペースの議論が出始めてきた。“もったいない”ことを嫌う日本民族には相性の良い話題である。またまたアメリカ先行型ではあるが、今年の米国でのホワイトスペースの動向からは目が離せない。

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