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誰でもわかるSSD

2009.05.08|誰でもわかるICT このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

パソコンにとって欠かせない部品の一つがハードディスク(HDD)だ。大容量のデータを高速に読み書きでき、長期保存ができる。最近ではコンピュータだけでなく、テレビのビデオレコーダーやカーナビにまで使われるようになった。今そのHDDが様変わりしようとしている。それがSSDである。

SSDとは、Solid State Driveの略で、要するに磁気ディスクではなく電源を切っても記憶が消えないフラッシュメモリーで構成されたHDD互換品のことである。トランジスタなのでシリコンディスクなどとも呼ばれている。 パソコンにとっては全くHDDと同じに見えるところがミソで、中味は全く違う部品なのであるが、同じコネクターのSSDに取り換えるだけで従来同様に動作する。で、SSDに取り換えると何が良いのかであるが、簡単に言うと、「速い・強い・小さい」である。HDDはご存じの通り、モーターで高速回転するディスク上を縦横に磁気ヘッドを機械的に動かして読み書きするが、SSDはメモリーなので機械的な動きが無く非常に高速に読み書きできる。

また、当然衝撃などにも強く壊れにくい。なにせHDDの磁気ヘッド駆動技術は、ジャンボジェットを地上数ミリすれすれで飛ばすようなデリケートな技術らしいが、それが不要なのである。更にSSDはLSI技術で超小型化が可能で、HDDだと弁当箱くらいの大きさがあるが、SSDだと名刺サイズまで小型化できる。また、消費電力もHDDに比べて少なく、モバイル環境にも適する。

さて、良いことづくめのSSDであるが、課題が無いわけではない。まず高いこと。HDDは最近では1テラバイトの製品が1万円で買えるのに対し、SSDは100ギガバイトで4万円する。1ギガあたりの価格に換算すると、HDDの10円に対しSSDは400円と40倍高価である。また、書き換え可能回数もHDDの数百万回に対しSSDは数万回、データ保持期間もHDDの10年より短い。ただ、SSDはまだまだ発展途上の技術であって、ある技術予測によると、2012年には今のHDDに追いつくと言われているので期待は持てそうだ。

まだまだ値段は高いが、既にHDDではなくSSDを標準搭載したパソコンも販売されるようになった。これまでパソコンといえば、「ディスクがぶっ飛んで、データが全部パァーになった」という嘆き声が付き物だったが、SSDではこの心配もなくなるにちがいない。丁度、レコード盤がCDに置き換わったように、HDDがSSDに置き換わる時代もそう遠くはないかもしれない。コンピュータからディスクが消える日も近いようだ。そういえばWindowsの母体はDOSと呼ばれるDisk Operating Systemでディスクを前提にしているが、果たしてこのままで良いかと余計な心配も出るSSDなのである。

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