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猿でもわかる動画トラヒック問題

2009.12.08|猿でもわかるICT このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

インターネットで動画を見る機会が増えた。見る気が無くてもホームページをアクセスするだけで、いきなり動画が始まったり、テレビCM並みの動画広告が出てきたりする。また、YouTubeに代表される“動画サイト”を呼ばれる動画掲示板が普及し、見るだけでなく自前の動画を手軽にアップし“見せる”時代になった。ひと昔前では想像もできない世界である。これはひとえにブロードバンドの普及とパソコンの高性能化の賜物といえるだろう。

さてさて、この“ネット動画”時代の陰で徐々に大きくなりつつあるのが「動画トラヒック問題」である。お猿さんにとってはどうでもよいことであるが、ネット接続でお世話になるISP(インターネット接続事業者)にとってこれが死活問題になりつつあるという。ご存知の通り、ブロードバンド時代のネット接続料金は定額があたりまえで、一定料金を払えば使い放題である。なので、ISPにしてみれば利用(データの流通量)が少ないほど設備も小さくて済み利益が出るようになっている。ところが、最近この動画が原因で爆発的にデータ量が増えていて、料金一定の中で設備強化を余儀なくされているという。

例えば、ニュースを文字で送る、音声で読み上げる、映像で送る場合を比較すると、そのデータ量は文字を1(約200bps)とした場合、ざっくり言って音声300倍(約60kpbs)、映像3000倍(約600kbps)となる。しかも最近はネットで扱われる映像も地デジ同様ハイビジョン相当の高品質なものも増えてきていて、その場合は1万倍(約2Mbos)にもなる。極端にいえば同じ料金で数千倍ものデータ送受信を扱える設備が必要な時代になりつつあるのである。

これまで、インターネットでは2割のユーザが8割のトラヒックを発生させていると言われていた。すなわち一部のマニア的ユーザがWinnyやSHAREといったファイル交換(P2P)ソフトでやりとりするデータがかなりの割合を占めていたのである。そこで多くのISPはファイル交換に特定して送受信の容量や速度を規制することで対処してきた。この効果でファイル交換によるトラヒックは減少したのであるが、時を同じくしてネット動画が出現し、新たな問題を巻き起こしたのである。しかもネット動画は特定ユーザでなく誰もが利用するものなので安易に規制することもできない。

現在のブロードバンドは、道路でいえば家の玄関から高速道までのアクセス道路がどんどん広くなり、大型トラックでもスイスイ通れるようになってきているのが現状で、肝心の高速道路やインターチェンジが“動画”時代に対応できなくなりつつある。しかもいわゆる“1000円で乗り放題”のままである。動画時代に対応し、料金含め根本的な見直しが迫られているのではなかろうか?

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