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猿でもわかる超臨場感

2010.01.19|猿でもわかるICT このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

高精細なハイビジョン映像や5.1チャンネルサラウンド音響を家庭で手軽に楽しめる時代になり、テレビCM等で「臨場感」とか「高臨場感」という言葉を良く耳にするようになった。そういった中でさらにその先を行く技術として、文字通り臨場感を超える、「“超”臨場感」と呼ばれる技術の開発が進んでいるようだ。

合計100を超える産学官のメンバーで「超臨場感コミュニケーション産学官フォーラム(URCF: Ultra-Realistic Communications Forum)」という組織が作られていて、10年以上先を見た研究開発の推進を行っている。URCFの定義によると、臨場感を超える超臨場感(Ultra-Reality)には2つの意味があるという。1つは「超高」臨場感(Super-Reality)で、限りなく現実に近い体験を実現する。すなわち、視・聴・触・嗅・味覚の五感を本物そっくりに再現する。もう1つは、臨場感を「超越」(Meta-Reality)することで、現実では体験できないことを可能にする。姿の無いものを可視化したり、より大きな感動やより深い理解が得られる。

要するに、あの手この手でリアル(=現実)に限りなく近づく(でも決して到達はできない)ことと、現実をどんどん超えていくことが超臨場感のようだ。とすると、真中に現実があって、その手前とその先を対象にしている技術と考えられる。現実そのものが再生されると、これは恐ろしいことになる!?

ちょっと脱線したが、超臨場感技術をコミュニケーションに応用することで、空間や時間を超えて様々なサービスを利用できるようになる。あたかも現場に居合わせているかのようなテレビ中継や遠隔会議。遠隔地からの名医による治療や、往年の有名コーチによる個人レッスン。居ながらにして、手に取ったり・嗅いだり・賞味しながらのショッピング。などなど、超臨場感によってまるでSF映画のような世界の実現が想定されている。ある調査研究によると、2020年頃には超臨場感関連で国内100兆円規模の経済波及効果になると予測されている。

夢は膨らむが、現実問題としては超臨場感の構成要素として、高精細立体映像・立体音響・五感情報・感性情報といった分野で地道な技術開発が必要となる。また、技術の発展度合いを測るために、“臨場感の強さ”を表す“単位”も決めないといけないと思う。世界を見てもまだ誰も言いだしていないので、早いもの勝ちで“Rinjo”略してRnjなどというのはどうだろうか(筆者提案)。自動車の馬力と同じで、「100Rnjの臨場感性能を持つテレビです」などと宣伝する時代がくるかもしれない!?

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