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10G-EPONの概要 その2-10G-EPONの特徴1-

2010.02.26|新ネットワーク このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

10G-EPONの最大の特徴として10Gbpsの伝送能力はもちろんのことであるが、それ以外にも大きく2つの特徴を備えている。10G-EPONの前身であるGE-PONシステムはIEEE802.3ahの標準化完了(2004年9月)から既に5年以上経過しており、日本国内のみならず各国で導入がすすんでいる。そして、多くの地域においてGE-PONシステムが提供されている現状を踏まえると、次世代光アクセスシステムの導入を検討する際、既存光アクセスシステムで使用している資産(光アクセス網)をそのまま利用できれば、設備コスト、導入までの時間、装置の信頼性などの面からもメリットが大きい。

このような背景から、10G-EPONシステムは、以下の2つの特徴を加味して国際標準化された。

特徴1.
GE-PONと10G-EPONは同一光アクセス網内で共存可能
特徴2.
GE-PONの最大線路損失値以上をサポート

以降、具体的にIEEE802.3avで標準化された技術仕様について述べる。

まず、特徴1のGE-PONと10G-EPONの共存については、光波長配置の設計、および光多重方式を採用することにより実現している。図3に10G-EPONで使用する光波長配置を示す。

下り通信時はGE-PON用の波長(1490nm)と10G-EPON用の波長(1577nm)で異なる波長を割り当てるWDM方式が採用された。また、上り通信時では1Gbpsと10Gbpsの波長帯域は重複する配置とし、各ONUからの通信信号をバースト的に時間多重するTDMA方式が採用されている。

つまり、下り通信時においては、同一光ファイバー上に異なる波長を用いて通信するようOLTのPON側インターフェースに、GE-PON、10G-EPON用それぞれの波長のレーザを搭載しGE-PON、10G-EPONを共存させている。

一方、上り通信時においては、PONシステムの最大の特徴といえるDBA(動的帯域割り当て)アルゴリズムによりGE-PON(ONU)による1Gbps送信信号のタイミングと10G-EPON(ONU)による10Gbps送信信号のタイミングを調整し、互いの信号が衝突することのないよう制御することによりシステムの共存を可能としている。

このDBAアルゴリズムについてはIEEE802.3avの標準化対象外であり、各システムベンダの思想が反映されることになる。

次回は、特徴2.GE-PONの最大線路損失値以上をサポートするための標準化について述べる。

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