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習熟と慣れ

2010.06.10|通信ソフトウェア開発 このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

システムの初期から携わり、ずっと同じソフト開発をやっているとそのシステムのことについて詳しくなり、頼られる存在になる。あの人に任せれば安心という信頼のおける存在は、開発現場の花形である。若手にとって見れば見習いたい先輩像に映るものだと思う。

しかし、一般的に同じ仕事を続けるとその習熟曲線は次第に傾きがなくなってくるもので、それにともなって今まで習熟に使っていたパワーが仕事の量を増やす方向に向かえばいいのだが、仕事の量もあまり増えないでずるずると進んでしまうことになりがちである。いったん、このような状況に陥ると自分自身では抜け出ることは難しいもので、ずっと開発現場の花形であり続ける人が、外見はそのままだが、中身はお寒い状態になっていることにそう簡単には気づくことがなく、花形に頼っている組織も同様に推進力が失われていく。怖いことである。

先取の技術、たゆまぬ改善の営み、いつも課題を失わないこと、これらは習熟による慣れを補うツールでもある。通信系のソフト開発においては、リアルタイム性、多重度、信頼性等を保障するための技術要素はある程度確立されているが、さらに一歩先に進めるよう課題を持ち、邁進していかねばならない。また、ソフト開発の生産技術についても現状レベルがまだまだ人頼みであることを踏まえて、未踏の領域に突き進む努力は必要である。

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