パケットトランスポート技術 その3-MPLS-TPのOAM機能-
第3回は、MPLS-TPのOAM機能の概要を紹介する。
OAM(Operation Administration and Maintenance)機能とは、ネットワークの運用状態を把握し、故障や性能等を把握するための以下の機能である。
・保守運用管理の概念
・警報
・疎通性確認
・試験機能
・性能監視
これまでのSDH網において、ネットワーク構成のための基本機能として実現しており、MPLS-TPではパケットトランスポート網においても、SDH網並みの信頼性を実現するために、OAM機能の充実が目指されている。
MPLS OAMとMPLS-TP OAM保守運用管理の概念、警報、疎通性確認、試験機能に関して比較した表を下記に示す。なお、性能監視については現在検討中のため省略している。
保守運用管理の概念に関し、図に示すように管理ドメインの階層化を可能にすることで、通信事業者、サービスプロバイダ、ユーザなどを区別してきめ細やかな管理権限が設定可能となっている。また、疎通性確認(Connectivity Check)の周期も最短3.3ms間隔と高速化されている。さらに試験機能としてフレームロスやビット誤り、遅延の測定が可能となっている。これらの機能が追加されることで、トータルとしてSDH網並の保守運用管理が可能となっている。
次回は、パケットトランスポート技術の標準化動向、市場動向と今後の動きについて紹介する。




