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パケットトランスポート技術 その4-標準化動向、市場動向と今後の動き-

2010.08.02|新ネットワーク このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

最終回は、パケットトランスポート技術の標準化動向・市場動向と今後の動きについて述べる。

MPLS-TP(MPLS-Transport Profile)の標準化に関しては、当初リンク系ベンダがITU-TにおいてMPLSをよりリンク系技術者がより扱いやすいプロトコルを目指してT-MPLS(Transport-MPLS)として標準化を進めてきた。また、MPLSを推進するルータ系ベンダはIETFにて標準化したMPLS-TPで既存SDH系のネットワークを置き換えようと検討していた。ITU-TにてT-MPLSという IETFのMPLSと名前は似ていて異なる(親和性のない)標準化が進んでいた。このため、当初は用語の定義などITU-TとIETF双方の標準化団体で議論がかみ合わないことがあったため、ITU-Tからあげた要求に基づいてIETFにおいて現在のMPLSをMPLS-TPに拡張していくことで合意された。

2009年10月の会合で下記①~④の勧告の標準化が予定されていたが、IETFにおいて関連のRFCが十分なレベルに達していなかったため標準化は見送られた。現在は、新たにMPLS-TP Steering Committeeを設立し、月に1回程度打合せを行い、進捗管理や問題解決を図る体制を構築している。

①G.8101(用語)
②G.8110.1(MPLS-TPのアーキテクチャ)
③G.8112(MPLS-TPのインタフェース)
④G.7712(DCN:Data Communication Network)

標準勧告として、①④は2010年6月時点で標準化完了、②は特別にWP3会合を2010年11月に開催し完了予定、③は2011年2月に完了予定となった。その他の標準勧告(下記6つ)の標準化の時期については現状未定である。

・G.8121(装置機能)
・G.8131(リニアプロテクション)
・G.8132(リングプロテクション)
・G.8151(装置管理)
・G.8152(情報管理モデル勧告)
・G.mpls-tpoam(MPLS-TPのOAM)


図. パケットトランスポート技術の標準化動向

次に市場動向に関しては、現状大半のリンク系装置ベンダがMPLS-TPの標準化に関わりながら、装置開発を平行して実施中である。またルータ系装置ベンダに関しては装置開発の予定はないが、標準化活動に関しては積極的に参画しているようである。

今後のレガシー系サービスの縮退やIP系サービスの統合に対応できる技術として、通信事業者、ルータ系/リンク系装置ベンダが大きな期待を寄せているため、引き続き最新の標準化動向や市場装置への技術実装状況を継続調査するとともに、技術を実装した装置の適用場面を検討し、導入方法や時期を見極めていく。

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