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誰でもわかるコンテナ型データセンター

2010.09.01|誰でもわかるICT このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

データセンターといえば、外部の侵入防止はもちろん地震や火災にも強い堅牢強固な要塞のようなイメージがある。ところが、最近「コンテナ型」のデータセンターの導入が進みつつあるという。グーグルやヤフー、マイクロソフトなどのクラウド大手では既に商用の運用が開始されている。日本ではまだ実証実験が行われているレベルだが、まもなく商用開始されるようだ。

「コンテナ」とはまさに貨物輸送用のもので、トレーラーや貨物船で運ばれるおなじみのコンテナの中にサーバーやストレージを設置し、無停電電源や冷却機能も一式組み込んで、コンテナ1つでデータセンターとして機能するようにしたものである。1つのコンテナに収容できるサーバーは数百台とのことで、郊外などで見かけるトランクルームのように、複数台のコンテナを並べて設置すれば何万台ものサーバーを有する大規模データセンターの構築も可能だ。

もともとは、輸送用汎用コンテナを用いることで既存の貨物輸送手段で運べ、建築物として大規模なセンター施設を建設する必要がないため、従来とは桁違いの低コスト・短期間でデータセンターを設置できることから始まったという。最近はさらに運用コストの安さのほうが注目されている。データセンターのエネルギー消費効率の指標となるPUE(Power Usage Effectiveness)で1.2未満を実現できるという。PUEとはデータセンター全体の消費電力うちIT機器が消費している電力を示す値で、1.0に近いほど高効率とされ、現在の一般的なデータセンターは1.5〜2.0と言われている。建物がないので、サーバー類の消費電力がほぼコンテナ全体の消費電力なのである。

コンテナ型採用でコストダウンが図られ、クラウドの最低利用料金はどんどん低下してきそうだ。ただ、やはり露天に設置された鉄板1枚のコンテナの中で自分の大切なアプリやデータが処理されていると思うと、やはり外部侵入や災害への対応で少々不安になる。また日本国内では、コンテナとはいえ建築基準法や消防法の適用対象となるようで、不安なうえに法適合のためのコストがかかり、コンテナならではのメリットが十分生かせない心配もある。まあ、このあたりも実証実験で検証されるようではあるが・・・。

企業の重要なデータ処理から個人向け無料メールサービスまでがデータセンター内のクラウド上で行われる時代となってきた。そういった観点からはまだまだコストダウンが進まないといけないのかもしれない。コンテナを前提にしたシステム開発はまだまだ進みそうだ。ただ、「コンテナ」という言葉からは、災害対策用の簡易移動電話局を連想する筆者なのでした(職業病!?)。ATMボックスのようにコンテナごと“盗難”なんていう事件も起きそうだ。

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