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G.hn技術動向について その4-既存技術との共存-

2011.12.30|新ネットワーク このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

今回は、G.hn技術の既存技術との共存について紹介する。
既に宅内伝送技術が多く提案されていることから、世の中で普及する方式の見極めと方式間の共存についても注目すべきと考えている。

●電力線
G.hnの電力線通信は、ITU-Tでベースバンド帯(2~100MHz)が規定されている(日本国内においては電波法の規制上30MHz以下の帯域に制限される)ため、HD-PLC、UPA(Universal Powerline Association)、Home Plug AVなど他の電力線通信方式と周波数帯域が重複し、干渉を起こすこと考えられる。そのためITU-Tにて既存電力線通信方式との共存規格としてITU-T G.9972がある。ITU-T G.9972は各電力線通信方式との間で、規定されたマップに従い時分割多重して共存する方式である。ITU-T 標準上では、ITU-T G.9972の仕組みをG.hnに搭載することを「強く推奨する」と記載されている。

●同軸線
G.hn同軸線通信は、ベースバンド帯に加えて、300MHz~2500MHz(日本仕様であるAnnex Cでは350MHz~2950MHz)が使用周波数帯として規定されている 。しかし、同軸線を使用する既存サービスである地デジ、地アナ、ケーブルテレビ、BS、CSなどとの干渉を考慮すると図4に示すA、B、C、D帯が利用可能な周波数帯域である。
どの周波数帯を利用するかは、各周波数帯でのパフォーマンスと、近隣の周波数を使用している通信、およびアンテナからの放射による無線への影響を鑑みて、見極めていく必要がある。

●通信線
通信線通信は、主に集合住宅やオフィスなどの既存の建物に新規配線せず高速なインターネット環境を構築する手段(VDSLなど)として普及しているが、宅内の利用では、電話線は電力線、同軸線と比べて各部屋に敷設されていないことが多く、まずは利用形態の有無から見極めていく必要がある。


図4 同軸線上の周波数帯利用状況

現在、G.hnについては複数のチップベンダが参入を表明している。今後はG.hn技術、既存通信との共存の可否を見極めると共に、主にWi-Fiなどの無線技術と組み合わせることにより最適な宅内ネットワークに向けて取り組んでいくことが重要と考える。

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