誰でもわかるスマート家電
ここ数年、世の中“スマート”ばやりである。このブログでも、これまでにスマートグリッド、スマートTV、スマートデバイスと取り上げてきた。今回は「スマート家電」。家電と言えばエアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機から掃除機・調理器・照明に至るまで家中のあらゆる電気機器。これらが“賢く”なる。それぞれが“頭脳”を持ち、ネットワーク経由で相互にあるいはサーバーと連絡を取りながら“賢く”動作するのだ。スマートグリッドやスマートメータと連動して、自動的にエネルギー消費を最適化する。夜間電力を優先利用したり、地域全体の電力消費が一定水準を超えそうになると出力を抑えたりする。もちろん“つながる”ことで、電力コントロールだけでなくスマホからエアコンを遠隔制御できたり、洗濯完了のお知らせが飛んできたりする個々の機器ならではの便利機能も持ち合わせる。
今売られている家電も既に“頭脳”は持ちつつある。P社の「エコナビ」が有名だが、同等のものが各社から出ている。例えば冷蔵庫。ドアの開閉状況を検知しその家庭の生活パターンを記憶・予測、外出中や就寝時など冷蔵庫を使わない時間帯は自動的に節電運転し、食事時間には通常運転に戻したりすることで電力使用を少なくする。こういった機能が20種類以上の家電に搭載されている。我が家の温水便座も生活パターンに合わせて節電動作しているようだ(生活パターンから外れて座るとちょっと辛いが・・・)。
で、こういった“頭脳”がネットで“つながれ”ばスマート家電となるのだ。ただ、“頭脳”は各社が創意工夫してこしらえているので、独自に作られたものを相互につなげるのはそう簡単ではない。家電・通信・電力など10社が参加して、HEMS(Home Energy Management System)アライアンスという組織が昨年立ち上げられた。通信の手順を決めて相互にやりとりできるようにすることは、技術的にはやればできることであるが、それ以前に解決すべき課題が多いという。例えば不具合が出た場合原因をどう切り分けるのか、ウイルス等の被害予測と対策はどうなのか、個人情報漏洩等の問題は出ないのか等々。HEMSアライアンス含め、こういった技術以前の議論がしっかりなされたうえで、ようやくつながり始めることになるのだろう。
成熟商品が多い家電であるが、スマート家電の登場でメーカーさんにとっては大きなビジネスチャンスが到来しそうだ。自動車業界がハイブリッド車や電気自動車で活況を呈しているように…。更に、全ての家電がネットにつながることで、新たなネットワークサービスも出てきそうだ。テレビとステレオと照明が連動して演出するエンタテインメントアプリとか…。もしかして、スマート家電でもGoogleのようなポータルサイトが出てきたりして?




