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光ネットワークを支えるWXC伝送装置とその高機能化 その3-WXC伝送装置の高機能化(CDC機能 その1 -Colorless、Directionless-)-

2012.07.09|新ネットワーク このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

CDC機能とは「①Colorless」「②Directionless」「③Contentionless」の頭文字を取った造語であり、Add/Dropする光信号を任意の波長で任意の方路に送受信することを可能とする機能である。今回は、①Colorless、②Directionlessの各機能について紹介する。

①Colorless(波長無依存)
Colorlessとは、波長と光ポートとの関連性をなくすことである。
ここではColorless機能のイメージを掴むため、ポイントツーポイント接続したWDM伝送装置を例に紹介する。図5(a)に合分波部としてAWGを用いた従来のWDM伝送装置の構成例を示す。トランスポンダの使用波長とその信号を入出力するAWGのポートが固定化されるため、使用波長の変更が必要となった場合はトランスポンダとAWGとの間の配線を接続替えする必要がある。そこで図5(b)のように合分波部に任意の波長を入力可能な光ポートを有し波長単位で所望のポートに出力可能な光デバイス、例えばWSSを用いることでColorless化を実現でき、使用波長に変更が生じたとしても配線替えを要せず使用可能となる。

このように、説明の簡略化のためにWDM伝送装置を例にColorless機能を説明したが、WXC伝送装置においても、AWGをWSSに置き換えることで容易にColorless機能を具備できる。

②Directionless(方向無依存)
Directionlessとは、方路と光ポートとの関連性をなくすことである。図6(a)に従来のWXC伝送装置の構成例を示す。パッチ接続部と合波部が1対1の関係で接続されており、トランスポンダをどのパッチ接続部と接続するかによって方路が固定化されるため、方路を変更したい場合はトランスポンダとパッチ接続部との間の配線を接続替えする必要がある。そこで図6(b)のように、パッチ接続部の代わりに接続方路を任意に切換えられる光デバイス、例えばWSSを用いることでDirectionless化を実現でき、方路変更の必要性が生じたとしても配線替えが不要となる。

Colorless、Directionless機能を具備する場合、上述のようにWSSを用いれば実現できるが、単純に構成するとあるポイントで同一波長が混ざり合う、波長衝突という問題が生じてしまう。
次回は、Colorless、Directionlessを実現する場合に生じる波長衝突の問題を解決するContentionless機能について紹介する。

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