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誰でもわかる「LINE」

2012.07.02|誰でもわかるICT このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

スマホ向けの無料通話・チャットサービス「LINE」が、サービス開始1年で利用者数が4000万人を突破したらしい。タレントのベッキーが出演するテレビCMでお馴染のサービスである。TwitterやFacebookと違い、日本オリジナルの和製サービス(提供会社は韓国の会社の日本法人だが)。半数以上が海外ユーザーで既に231ヵ国で使われているというのも素晴らしい。現在も毎月500万人以上の物凄いペースで利用者数を伸ばしているという。これはTwitterやFacebookの開始時の増加ペース(1000万人達成に2年以上かかった)を遥かに上まわっている。

「LINE」でできることは、ユーザー同士での無料通話と文字やスタンプと呼ばれるイラストを介したチャット(メッセンジャー)で特に目新しい機能は無い。ネットを利用した無料通話と言えばSkype、チャットサービスと言えばWindowsメッセンジャーを初め古くから数多く提供されている。もちろんTwitterやFacebookもチャットに近いリアルタイム・コミュニケーションができる。こういった中で、何故・今更・何の変哲もない・シンプルなチャットサービス「LINE」が注目されているのだろうか。

「LINE」大ヒットの最大要因は、時代の変化をタイムリーに捉えたということのようだ。1つはスマホの大ブーム。LINEが世に出た2011年は一気にスマホが普及した年。1年で2300万台以上のスマホが販売された。LINEはスマホに特化して、使いやすくシンプルな操作性のメッセンジャーアプリを作ったという。

更にタイムリーだったのが、“ソーシャル疲れ”という世の風潮の出現。皆さんTwitterやFacebookでどんどんネット上でソーシャルな人間関係が増え、“窮屈感・疲労感”を強く感じ始めている。人は実世界では家族、同級生、同僚、趣味仲間等々様々な人間関係でつながっているが、それを単なる1つの“友達”関係でつないでしまうとややこしいことになる。友達Aさんは“いいね!”と言ってくれるが、Bさんは不愉快になるといったことが起き始めるのである。筆者もFacebookを愛用しているが、友達が100人を超えたあたりから、いろいろ気遣いして発言しづらくなってきた。Twitterでも知らない人からのフォローが増えた。これに対し、LINEではスマホに電話番号登録されている相手をベースに友達登録する。しかも、家族・同僚等グループに分けられる。電話番号を交換している相手が最も信頼度が高いという発想だ。実世界でのお付き合いに近い親密で気楽なコミュニケーションができるのが、LINEの特徴なのだ。

SkypeやFacebookの数億人にはまだ遠く及ばないが、この勢いで伸びればFacebokに匹敵するサービスが日本から生まれることになるかもしれない。

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