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誰でもわかるHDMI無線

2012.07.27|誰でもわかるICT このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

ビデオカメラや録画装置のHD(ハイビジョン)映像を、テレビへ出力するときにお世話になるのが、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)ケーブルだ。アナログテレビ時代は、赤・白・黄色3本のケーブルをつないでいたが、今はこれ1本で接続完了。パソコン画面もこのケーブルでテレビやプロジェクターに出すこともできる。ずいぶん便利になった。このHDMIを無線でつなごうというのがHDMI無線だ。

筆者の家庭でも、先日思い切って大画面の薄型テレビを購入した。テレビ自体はリビングの壁にピタッと張り付いてスッキリしているのだが、その裏側が大変。電源ケーブルはいたしかたないとして、テレビにつながるHDDレコーダーやゲーム機・ひかりテレビのSTB(セットトップボックス)等のHDMIケーブルが数本絡みあっている。しかも埃まみれで。LANケーブルが無線LANによりスッキリしたように、HDMIケーブルも無線でつなげられれば、ウサギ小屋の住人にとってはたいへんありがたいのだ。

ただ、ご存知の通りハイビジョン映像は1Gbpsを越える膨大なデータ量なので、無線化するのはそう簡単ではない。現在まだ統一された方式はなく、各社・各団体が技術や規格を競い合っている状況だそうだ。大容量のハイビジョンを無線で送るには、1つは、映像を一旦圧縮して既存の無線LAN規格で伝送する方式と、もう一つは、非圧縮の映像をそのまま3Gbpsを越える独自の高速無線技術で伝送する方式がある。前者の方が既存技術で構成できるので安価だが、圧縮するので映像品質の劣化が心配される。逆に後者は映像品質の問題は無いものの、コスト高が懸念される。方式名で言うと、Wi-Fi Display、Intel Wireless Display(WiDi)、WHDI、WirelessHDなどが競い合っていて、製品も出始めているようだ。

さて、昨年来のスマホブームでスマホの画面を無線でテレビへつなげる動きが加速していると言う。スマホやケータイをテレビのリモコン代わりに使うと言う話はあったが、スマホのコンテンツ自体をテレビで大きく映し出して楽しもうと言うのである。音楽コンテンツはスマホにイヤホンでも十分楽しめるが、アニメや映画等の映像コンテンツは迫力ある大画面で楽しみたい。でもいちいちケーブルでつなぐのは面倒だ。そういう時にHDMI無線が役立つのである。

最近のテレビは、“スマートテレビ”と称して、Webブラウザーや動画配信接続など様々な機能を取り込もうとしている。しかし個人の情報管理はどんどんスマホへ集中してきている。コンテンツはスマホに任せて、スマホの画面がサッとキレイに映る“シンプルTV”のほうが時代に合っているかもしれない。

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