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誰でもわかる“WiFi混雑”

2012.08.03|誰でもわかるICT このエントリーをはてなブックマークに追加Yahoo!ブックマークに登録この記事をクリップ!BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

最近、ホットスポットと呼ばれる公衆無線LANサービス(WiFi)で、つながりにくい・すぐ切れる・スピードが出ない、といった状況が多発しているようだ。原因は利用者の急増による混雑らしい。ケータイ電話各社は「WiFiオフロード」という方針で、スマホ急増による3G回線混雑を回避するため、街中で使えるWiFi基地局(アクセスポイント)の増設を図っているが、そのWiFi自体が混雑状態になっており、ちょっと深刻な問題になりつつある。

まあ一昔前までは、カフェなどでネット接続するのはノートPCかゲーム端末持参の人くらいだった。100人いれば10人未満。それが今や、100人中ほぼ100人がスマホを持っていてネットにアクセスする時代。混雑もあたりまえなのだ。

端末が急増して混雑していると言ってしまえばそれまでなのだが、実は真の原因は端末数の増加ではなく、WiFi基地局の急増にあるらしい。あちこちに基地局が設置されて、そこから出る電波が干渉しあって双方の通信を邪魔してしまうのだ。ケータイ電話の基地局は電話会社が計画的に設置するため、こういった問題は決して起きない。ところがWiFiは、個人設置を含め誰でも自由に(勝手)に設置できるのだ。WiFi基地局の電波は数十メートル届くので、カフェの隣のオフィスに設置された基地局の電波が混信してくることは十分あり得る。商店街などで、スマホでWiFiアクセスポイントを探すと、あっというまに20~30リストアップされる。あと、忘れられがちなのが個人持ちのモバイルルーター。WiFi機器を3GやLTE経由でネット接続する立派なWiFi基地局だ。これがスイッチONのままホットスポット等に持ち込まれると更に厄介になる。

もともとWiFiは、自分で管理できる自宅やオフィスの限られた空間で使用することを前提に開発されたので、狭い空間内に多数の基地局が設置され干渉が起こることは想定されていないのだそうだ。問題解決のための技術開発は、まだ始まったばかりのようだ。基本的な解決法は、基地局同士が自動的に連携して、周波数を変更したり、通信時間を分け合ったり、電波の強度を変えたりして干渉を回避する。電波の届く方向を絞って、特定の端末だけつなげるといった方法も検討されているそうだ。また、総務省も制度面含めた課題解決に向け動き出したようだ。

筆者は業務で展示会等へスマホアプリを出展することがあるが、自分で持ち込んだWiFiルータへ接続できず、デモができないことが最近多い。基地局チャンネルを変える等で何とかしのいでいるが、1日も早い混雑解消が望まれる。

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