情報通信システムは、現在もこれ
からもあらゆる事業の推進に不可欠
であり、将来はもっと人間生活のあ
らゆる場面で使われ、従来のB to B
(Business to Business )から更にB
to C (Business to Consumer )に進
んで行くであろう。
これからの情報システムに求めら
れる条件は、人間の生活に柔軟に迎
合できるシステムであり、ユーザが
何時でも好きな時に、好きな場所で、
好きなアプリケーションを、好きな
デバイスから利用出来なければなら
ない。そのため情報システムには利
便性(Convenience )、簡易性
(Simplicity, Easiness )、移動性
(Mobility, Any place )、即時性
(Real time, Any time )、強健性
(Robustness )、普遍性(Ubiquity )、
信頼性(R e l i a b i l i t y )、機密性
(Security )が重要となる。また人間
は五感で物事を感じ考える。人間は
自由に動くし、気ままでわがままで
ある。更に人間は怠け者であるので、
情報システムが、人間の性格にあわ
せたサービスを提供するべきである。
こうした状況を考えると、当面必
要な技術として私の脳裏に浮かんで
くるのは、高速低価格のワイヤレス
通信技術(衛星通信、PHS 、無線
LAN 等)であり、音声技術を中心と
した人にやさしいマンマシン・イン
ターフェース(音声認識、自動読み
上げ等)であり、それらを支えるサ
ーバ中心のコンピュータ技術(サー
バ・セントリック・コンピューティ
ング等)であり、最終的にはこれら
の技術を、効率良く、安く、安心し
て利用できる管理、運用の仕組みに
なると考える。私はこうした環境を
Digital Independence と呼ぶ。