NTTデータ、電気事業者向けクラウドサービス「ECONO-CREA®」に新サービス追加
RPAツールを利用した「ECONO-CREA RPA」と事業規模を限定した「需給管理スタンダード版」を提供
NTTデータは2017年11月21日、電気事業者向けクラウドサービス「ECONO-CREA®」に、「ECONO-CREA RPA」(RPA注1ツールおよび需給管理業務モデルシナリオ)」と「ECONO-CREA需給管理スタンダード版」を新メニューとして追加し、2018年2月より提供開始すると発表した。
「ECONO-CREA」はNTTデータ、富士電機株式会社(以下:富士電機)、株式会社協和エクシオ(以下:協和エクシオ)が3社協業で立ち上げた電力ビジネスに必要な機能を、一元的に提供するアプリケーションプラットフォーム。サービス提供開始は2016年4月。「需給管理サービス」はNTTデータと富士電機の協業により提供している。
電力小売り自由化当初、「需給管理業務」は外部委託されることが多かった。しかし自社運用への切り替えや比較的小規模なシステムモデルのニーズが増えてきたことから、「需給管理スタンダード版」を新たに提供することにした。
「ECONO-CREA RPA」(RPAツールおよび需給管理業務モデルシナリオ)
定常作業の自動化を得意とするRPAツールWinActor、およびWinActorを利用したモデルシナリオの提供により、Excelなどのデータを活用する電源割当や入札準備といった需給管理業務全体の業務負担の軽減を実現する。また自動化により作業時間の短縮や、オペレーターによるミスの軽減を実現する。
「ECONO-CREA需給管理サービススタンダード版」
BG(バランシンググループ)数や需要グループの規模を限定したモデルとして、システム運用費用を抑えたモデルとして提供する。以下のような特長がある。
- JIT予測機能注2により運用初心者でも容易に需給計画が可能。
- 需要家数(5万件以内)やBG数を制限することにより、機能を削減することなく、安価な価格体系を実現。
- 1時間前市場への対応により当日取引がスムーズ。
- 需要予測から当日監視までワンストップで対応。
- 代表契約者に基づく本格的なBGの管理(グループ数は限定)が可能。
NTTデータは、今後もより利便性の高い機能を拡充し、電力小売自由化向けサービス全体で2018年より5年間で累計100億円の売り上げを目指すとしている。
注1 RPA(Robotic Process Automation)は、ソフトウエア型ロボットによる業務自動化の取り組みのこと。主にバックオフィスにおけるホワイトカラー業務の代行を担う。
注2 JIT予測は、予測対象日と類似した過去日の需要実績値をベースに予測を行う手法。類似日は自動分析した需要要因に基づいて抽出する。
NTTデータによるニュースリリース
http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2017/112102.html