NTT Comが日立グループのネットワークインフラに国内最大規模のSD-WANソリューションを提供

1,000拠点に導入、アジリティ向上とセキュリティ強化を実現

NTTコミュニケーションズ, 日立製作所 2018年1月18日

NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は2018年1月18日、株式会社日立製作所(以下、日立製作所)が運用する日立グループのグローバルネットワーク「GWAN」向けに、SD-WANソリューションを提供すると発表した。

1月22日より、日本国内としては最大規模となる1,000拠点を対象に順次提供を開始する。

「SD-WANソリューション」は、NTT ComのSD-WANラインアップの1つ。グループ会社のNTTPCコミュニケーションズが提供する「Master’s ONE CloudWAN」を活用している。

「SD-WAN」はネットワークをソフトウェアで制御するSDN(Software Defined Networking)技術をWANに適用し、柔軟なネットワーク環境を実現する技術。

背景

日立グループは幅広い事業を展開し、さまざまな社会課題の解決に取り組んでいる。世界約40の国と地域でネットワークインフラとしてGWANを利用しているが、ネットワーク構成や機器の設定を迅速に変更する、またセキュリティを強化するといったように、柔軟性と堅牢性を両立させることが課題であった。

概要

SD-WANソリューション構成イメージ

1.アジリティ向上

コントロールパネルより、数十秒から5分程度で1,000拠点のネットワーク構成やルーターなどの設定変更を行うことができる。これにより拠点の増減に柔軟かつ迅速に対応し、日立グループのビジネススピードに合わせてGWANを柔軟に運用することが可能になる。

2.ネットワーク帯域の最適化

パブリッククラウド等、インターネットを利用する通信を、データセンターからではなく各拠点から直接行うインターネットブレイクアウト機能により、GWANのネットワーク帯域を最適化する。

3.セキュリティ強化

SD-WANソリューションのセグメンテーション機能を利用し、システムやグループ会社単位にネットワークを分割することが可能になる。これにより、たとえばグループ会社がサイバー攻撃を受けても、影響範囲をGWAN全体に波及させることなく最小限に抑えることができる。

 

今後の展開

NTT Comはネットワーク機器の機能を汎用サーバ上で仮想化技術として実装するNFV(Network Functions Virtualization)技術を活用し、クラウド上でファイアウォールなどのセキュリティ装置を運用するソリューションの提供や、日本国内の他拠点や海外拠点への本ソリューションの拡大に向け、日立製作所と引き続き検討していく。

 

詳細はNTT Comによるニュースリリースを参照
http://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2018/0118.html