●最新ブロードバンドソリューション

NTTコムウェア
最新技術により快適な通信環境を実現
―NTT コムウェアのCDN 構築・保守・運用・管理

●配信コンテンツのフォーマットとビットレート

 配信コンテンツのエンコード・フォーマットとしては、現在、Windows Media、Real、Quick Time、MPEG2、MPEG4等多様なタイプが存在するが、配信するフォーマットや配信するビットレート決定にあたり、ユーザー端末の性能やアクセス回線のスピード等を十分考慮した上で、非常に慎重に選択する必要がある。例えば、高いビットレートで高品質なコンテンツを配信しようとしても、ユーザー端末の性能が不十分で所定のデコードができず、フレーム落ちをする等の問題が生じることがある。また、ユーザー端末側にプレイヤーをインストールする必要があり、それが新たなトラブルに発展することもある。このような観点から、より汎用的なフォーマットを選定する必要がある。しかしながら今後は、比較的ビットレートが低くても高品質のコンテンツが配信できるMPEG4が急速に普及すると同社では見ている(図2参照)。


図2 コンテンツのフォーマットと品質

●配信するコンテンツの保管場所

 コンテンツを配信する基本的な方式としては、コンテンツを保管するディスクをユーザーの受信端末のより近傍に設置するミラーモデル、中央センターに設置し、ユーザー端末までの距離を高速ネットワークで配信するネットワークモデルとがある。これらのモデルのうちどちらを採用するかは、同時に受信するユーザー数やコンテンツの量によってコストを算出して決定する必要がある。実際には、これらの方式にキャッシュサーバーを導入する等、複雑な構成をとることが多く、1つのシステ
ムでもロケーションごとに適切な方式を採用することになる。

●著作権管理プラットフォーム

 コンテンツホルダーにとって、著作権管理技術は非常に重要である。一時期注目を集めていた電子透かしについては、コンテンツの劣化を伴うため次第に利用されなくなりつつあり、これに対して、最近では、DRM(Digital Right Management)を利用する場合が多くなってきているが、どのDRMを使うかは重要な問題である。コンテンツ配信プラットフォームまでも提供する方式の場合、強度は高いものの、キャッシュサーバー等の汎用ソリューションを利用できない等の問題もある。また、DRM は今後も成長する技術であるため、万能ではないのが現状であり、それらを認識した上で利用する必要がある。

 この他にCDNを構築するにあたって考慮すべき項目としては、マルチキャスト、ロードバランス、リダイレクション等の技術の適用可否や選択等多岐に渡っており、NTTコムウェアでは、これまでのCDN構築の経験に基づき、ニーズに応じた最適なCDNの設計・構築を行うことが可能だ。CDNの構成については、それぞれのクライアントの環境やモデルが異なることが多く、十分な検討を行った上で構築する必要があり、様々なクライアントのニーズに対応したノウハウを保有している(図3参照)。



図3 CDN の構築例


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(こちらは2002年10月号になります)




(この続きの内容)
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