●最新ブロードバンドソリューション

NTTデータ
NTTデータのブロードバンドソリューション

■配信プラットフォームを構成する革新的なソリューション群

 NTTデータにおけるブロードバンド・ソリューションは二通りに大別される。まず、同社独自のシステムインテグレーション技術を使って、コンポーネントを組み合わせたシステム構築を行う方式である。コンポーネントをどう組み合わせているのかは図1に示されている。


図1 コンテンツ配信プラットフォームにおける各機能要素の相関図

 信頼性の高いサーバーやクラスタ技術、負荷分散などの技術力など、システム構築を手早く行うためのサポート部隊を充実させ、なおかつお客様の要望に手早く応えるスピードにも留意している。

 もうひとつは、NTTデータが事業を運営した上で、共同利用型のサービスを行うアウトソースビジネスを行う方式である。図2は、コンテンツ流通におけるブロードバンドビジネスの概略図である。



図2 NTTデータのブロードバンドビジネス概略図

 NTTデータが提供するブロードバンド・コンテンツ配信プラットフォーム・ソリューションは、代表的には、次のようなものがある。

【コンテンツハンドリングシステム】
 アナログコンテンツをデジタルにエンコードし、Windows Media Player やRael Audio Player などのストリーミングファイルの形式でトランスコードを行う。トランスコードは機械まかせにできない部分も多いので、微妙な補正が必要となる。また、コンテンツのメタデータ入力や、DAM(Digital Asset Management:デジタル資産管理)機能、アーカイブも提供する。

【著作権管理システム:DRM(Digital Rights Management)】
 電子透かしと複数のDRM 技術によるコンテンツの著作権保護機能を提供する。また、本システムが提供するコンテンツの受付機能、メタデータ管理DB機能、コンテンツ利用ログの蓄積、レポート機能も提供する。

【顧客管理システム:SMS(Subscriber Management System)】
 エンドユーザーがシステムを利用する際に、ユーザー認証基礎情報やユーザー毎の課金情報、サービス利用状況の管理を行う。また、外部決済代行機関とのゲートウェイ機能を提供する。さらに、エンドユーザー、広告代理店、ISP、通信事業者、加入代理店に関する管理機能を持つ。

【ポータルサイトシステム】
 エンドユーザーやビジネスパートナーがシステムを利用する際の、ユーザー認証などのユーザーインタフェース機能を提供する。また、コミュニケーションサービスの機能や、権利管理の対象外となるコンテンツについての利用実績のレポート機能を提供する。

【コンテンツ配信ネットワーク:CDN(Contents Delivery Network)】
 分散拠点へのコンテンツの配信機能と、エンドユーザー端末へのコンテンツ配信機能を提供する。さらに、各種のインターネットアプリケーションや、電子メール、Webホスティングなどのインターネットプロバイダーサービスを提供する。

【その他】
・コンテンツ:デジタルメディアが多チャンネル化している現状にともない、さまざまなコンテンツが出現し、配信形態や利用形態に応じて分かれているが、それぞれの形式に合ったコンテンツ提供を行う。

・ISP機能:NTT データが提供しているISPであるDreamNetは、BtoCプラットフォーム支援サービスとして、さまざまな会員向けサービスや、データセンターサービス、管理者向けサービスを提供する。

・IDC事業:データの管理・運用についてノウハウを蓄積する。

・システム運用・監視:オープン系の保守を、一元的にマネジメントするノウハウと経験を蓄積しており、安定したシステム運用を提供する。


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(こちらは2002年10月号になります)




(この続きの内容)
■ブロードバンドサービスを支える4つの能力
■コンテンツビジネスのさまざまな事例

 

 


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