●新時代ビジネスへ−ブロードバンド時代を拓くサービス&ソリューション

*****エクストリームネットワークス*****
経営戦略を支えるエンタープライズ ネットワークとは何か

−ベストブリードなネットワーク構成がもたらすビジネスインパクト−
Winning Solution2003セミナー


いまや、企業にとってネットワーク構築は経営戦略と密接に結びついた最重要課題となっている。増大するデータストリームや増えつづける端末に対応しつつ、セキュリティをどう管理し、TCOを下げるかが求められる。そんなブロードバンド時代のエンタープライズネットワークをいかに構築するか、「Winning Solution2003セミナー」が2月20日、ウェスティンホテル東京で開催され、会場には300人近い人たちが詰め掛けた。セミナーは主催エクストリームネットワークス梶A共催日本アバイア鰍ニネットスクリーン・テクノロジーズ・ジャパン梶B

■企業のネットワークが今後どのように変わらなければならないのか

 まず、基調講演に立ったアクセンチュア潟Aソシエイト・パートナーの森泰成氏は、次世代エンタープライズネットワークのあり方について述べた。

 「いまや企業ネットワークは次世代エンタープライズネットワーク時代へとパラダイムシフトしつつあります。これまでネットワークは社内限定のインフラでしたが、次世代エンタープライズネットワーク時代では対象は全社員、取引先そして顧客へと広がり、ネットワークの品質が企業価値や競争力と直結します。」

 小さな拠点やモバイルユーザーだからダイヤルアップや低速回線でいいだろうというわけにはいかなくなっている。誰でも、どこでも、同じようなネットワーク環境を利用できなければビジネス活動が維持できなくなっているのだ。対外的にはネットワークセキュリティは企業信用失墜のリスクにまで及び、ネットワークの品質や信頼性がビジネスに影響を与える。これら次世代エンタープライズネットワークを支えるのが高速IPネットワーク、セキュリティと信頼性を実現するVPN、堅牢なネットワークセキュリティ、ポリシーベースのQoS、VoIPによる音声通信とデータ通信の統合、コスト集約を可能にするネットワークストレージの利用などであるという。

 「エクストリームネットワークス社はベストブリードソリューションの関係にあるアバイア社、ネットスクリーン社とともに、さまざまなビジネスステージに対応できる柔軟性の高いネットワークインフラストラクチャーを推進し、次世代エンタープライズネットワークを構築していくことでしょう」と基調講演を締めくくった。

■変化するビジネス環境に最適なネットワークインフラストラクチャー

 基調講演を受けてエクストリームネットワークス社のマーケティングディレクタ森田正昭が次世代エンタープライズネットワークを支える同社のソリューションを紹介した。これからの企業ネットワークでは、4つの大きな課題があると森田は述べた。

 「ワイヤレスやユビキタスなどネットワークに接続されるデバイスの種類や数が飛躍的に増大し、大容量な帯域への対応がますます求められます。VoIPやテレビ会議、遠隔医療など新しいアプリケーションも次々と登場しています。さらに激しいビジネス競争の中、企業の低成長期〜回復期〜成長期というビジネスサイクルに対して、柔軟に対応できなければなりません。そして、社外・社内からの不正アクセスに対するセキュリティ確保は必須条件となるでしょう。

 エクストリームネットワークス社ではデバイスの種類および数の増大に対してはイーサネットが本来有する拡張性を最大限に活かした製品開発を今後も進め、ビジネス状況の変化に対してはシンプルかつオープンで、柔軟性に優れたネットワーク構成を提供する、と述べた。そして、新規アプリケーションやセキュリティについては、戦略的パートナー企業との連携によって対応していくことを説明し、後半へと引き継いだ。


図1 ビジネスサイクルへの対応

■VoIPは通信コストだけでなく管理コスト削減がポイント

 後半はパートナー企業である日本アバイア潟vロダクトマーケティング部、部長の伊澤聰宏氏がVoIPについて講演した。

 「昨年日韓で共同開催されたFIFAワールドカップTMではオフィシャルスポンサーとして音声通信ネットワークシステム構築を担当。全会場をVoIPで結び、数十万ドルの通信経費を削減することができました。

 しかし、VoIPを導入するメリットは単純な通信経費削減だけではないという。一番大きなメリットは音声とデータをIPネットワーク上で統合することにより、管理が一元化されることにある。

 LANと電話回線という2本の配線が必要だったのがLANに1本化され、オフィスのレイアウト変更があっても電話配線工事は不要になる。管理の一元化が実現される。

■いかにしてセキュアで高信頼なインターネットVPNを構築・運用するか

 最後にネットスクリーン・テクノロジーズ・ジャパン概echnical Consultantの花檀明伸氏が「インターネットVPNソリューション」というタイトルで講演を行った。花壇氏はVPNの高信頼化ソリューションについて述べた。

 「インターネットVPN はIP-VPNやメトロ・イーサネット、ATMなどに比べて単位帯域あたりの接続コストが100分の1以下であり、国内・国外・モバイル環境でも容易に利用できる柔軟性を持っています。しかし、公衆網を経由することにより、回線区間での障害が発生しやすいといったデメリットも併せ持っています。

 この問題を解決するのがネットスクリーン・テクノロジーズ社のRedundantソリューションによるトンネルの冗長化とエクストリームネットワークス社のESRP(Extreme Stand by Router Protocol)によるゲートウェイの冗長化の組み合わせによる高信頼性実現であることを強調した。

■ベストブリードなネットワークの実現

 電子社会がブロードバンド化、ユビキタス化して行く中、企業におけるネットワークが果たすべき役割も変化している。次世代エンタープライズネットワーク時代に向けて、企業が備えるべき視点は決して少なくない。ベストブリードなソリューションに支えられたネットワーク構成がもたらしうるビジネスインパクトへの注目度が、今後ますます高まることを予測させるセミナー会場であった。

 

 


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