【NTTアイティ】
遠隔地の装置の監視や操作を高信頼かつ低コストに実現する
トンネリングソフトウエア「MagicConnectTM」を開発、販売
横河電機がネットワークCPU モジュールに採用
NTTアイティは、遠隔地の装置の監視や操作などを高信頼かつ低コストで実現するトンネリングソフトウエア「Magic ConnectTM」を開発、平成16年3月より販売開始する。なお、「Magic ConnectTM」は、横河電機株式会社が本年12 月から販売を開始する「FA-M3R用ネットワークCPUモジュール」への採用、搭載が決まっている。
■開発の背景
近年のIT技術の進歩により、情報技術の発展とインフラ整備が、製造現場にも求められるようになり、ニーズの多様化による製造装置の開発サイクル短縮化や、納品後のメンテナンス効率化等が、経営上の重要な課題となっている。こうした中、装置等を製造販売する企業を中心に、顧客サービスの一環としてのリモートメンテナンスへの要望がますます高まっている。従来は、主にダイヤルアップ接続などを利用する方法が取られてきたが、通信速度の制約や通信費の経費負担が運用上の問題となっていた。
NTTアイティでは、こうした問題を解決するため、独自のトンネリング技術の採用により、離れた場所にあるPC間をファイアウォールを越えてインターネット接続できるトンネリングソフトウエア「Magic ConnectTM」を開発した。本製品は、遠隔地の装置の監視や操作を高信頼かつ低コストに実現した点が評価され、横河電機が新たに開発した「FA-M3R用ネットワークCPUモジュール」に採用、搭載されることとなった。
「Magic ConnectTM」を利用したリモートメンテナンス例
■「Magic ConnectTM」の概要
「Magic ConnectTM」は、インターネット環境にあるPCや各種機器の間の接続を可能にするソフトウエア。独自のトンネリング技術と暗号化により、ネットワーク環境を変えることなくファイアウォールを越えてのセキュアなネットワーク接続が可能。従来ダイヤルアップ接続に依存していた機器のリモートメンテナンス、また図面ファイルの交換などをインターネット環境で簡単かつ低コストで実現できる。
■「Magic ConnectTM」の特長
インターネット環境があれば、特別な機器を必要とせず、迅速かつ簡単に導入できる。
・国内外問わず遠隔地にあるPCや機器のリモート監視や操作が可能。
・インターネットの利用により、ダイヤルアップ等に比べ大幅に経費を低減することが可能。
・HTTP/HTTPproxyによるカプセリングにより、ファイアウォール越えを実現するNTTアイティ独自のトンネリングソフトウエアである。
■販売開始時期
平成16年3月(予定)
■今後の展開
NTTアイティでは、今回の横河電機での採用を機に、国内外のリモートメンテナンス市場のみならず、図面ファイルの交換ニーズなども視野に入れて「Magic ConnectTM」の展開を図っていく予定。
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