【日本電信電話】

NTT、“光”新世代ビジョンの具現化に向け、
新会社「NTT レゾナント」を設立

 日本電信電話(NTT)は、昨年11月発表の「“光”新世代ビジョン−ブロードバンドでレゾナントコミュニケーションの世界へ−」を具現化するため、本年12月に「NTTレゾナント(株」k 」(資本金:約200億円、武内道雄社長)を設立することを発表した。
 新会社では、グループのブロードバンド事業のエンジンとして、操作性に優れた高品質な双方向映像コミュニケーションサービス等を先導的に開発し、グループ各社を通じてユーザーに提供。併せて、エージェント機能や映像検索機能、コンテンツ配信機能等を充実・強化したブロードバンドポータルを開発し、映像コミュニケーションサービスやプラットフォーム機能を有機的に結びつけた、新しい使い方やビジネスモデルを他企業とも連携して積極的に開拓していく。このため、新会社にはNTT研究所並びに各事業会社から必要な開発リソースを結集するとともに、2004年3月にNTT-X及びNTTBBを営業譲渡により統合する。

■ NTT レゾナントの事業概要

(1)映像コミュニケーションサービスの開発

 高品質で高機能な映像コミュニケーションサービスやモバイルとの融合サービス等を開発し、パーソナル性を有するリアルタイムのエンド・ツー・エンド通信を実現する。また、テレビ電話的な映像コミュニケーションサービスだけでなく、スケジューラ、コラボレーション等のアプリケーションを組み合わせた利用価値が高いパッケージ商品を開発する他、音声や画像で通信相手にリアルタイムに着信を通知する機能、ワンクリックで映像コミュニケーションやブロードバンドポータルの各種サービスを利用できるツール等を開発し、優れた操作性を実現する。

(2)ブロードバンドポータルの開発

 “goo”をNTTグループの総合的なブロードバンドポータルと位置付け、グループ各社のサイトと連携して多彩なサービス群を実現する。また、エージェント機能や映像検索機能等を追加し、映像コミュニケーションの通信先を簡単に選択したり、ユーザーの嗜好や特性に応じてアプリーケーションやコンテンツを容易に選択できるブロードバンドポータルを開発し、映像コミュニケーションと組み合わせた利便性の高いサービスを実現する。

(3)他企業等との連携による新たなビジネスモデルの開拓

 映像コミュニケーションサービスやブロードバンドポータルをベースとしたコラボレーションワークやeラーニングなどのアプリケーションパッケージを開発するとともに、企業やコミュニティ等との連携を強化し、教育・生涯学習、医療・介護、趣味・娯楽、防犯、商品販売などの分野において、新たなビジネスモデルを積極的に開拓する。

■サービス提供

(1)グループ各社によるサービスの多様化

 NTTグループ各社は、新会社から供給される映像コミュニケーションサービスやブロードバンドポータルサービスをそのまま自社の商品として、あるいはユーザーの多様なニーズに合わせて各社独自のアプリケーション等とパッケージ化して、ユーザーに利用しやすい料金でワンストップで提供することが可能になる。

(2)サービス展開

 ブロードバンドポータルについては、早期に“goo”の機能拡充や、各サイトとの連携強化を図る。また、来春には3Gモバイルと固定系IP端末との連携サービスや、ワープビジョンの多地点化・秘匿通話等の高機能化を図り、ブロードバンドで、「いつでも」「どこでも」コミュニケーションできる基本的なユビキタス環境を実現する。なお、映像コミュニケーションサービスについては、ベストエフォート型のサービスから高品質で高セキュリティ型のサービスへと段階的に提供していくこととし、高品質型サービスについては、技術検証・需要動向を踏まえ、2004年度下半期を目途に大都市圏から提供を開始し、順次拡大していく予定。


お問い合わせ先

日本電信電話
ブロードバンド推進室 大木、菅原
TEL:03-5205-5631

 


Copyright:(C) 2002 BUSINESS COMMUNICATION All Rights Reserved