●NTT東日本ブロードバンドビジネス部の取組みPart2

採用企業続々!新たなビジネスチャンス情報流通を産む
アカウント・アグリゲーションサービス「InfoBond」


■アカウント・アグリゲーションとは

 アカウント・アグリゲーションサービスとは、ネットワーク上のアカウント・アグリゲーションサーバにユーザが各サービス(インターネットバンキング等)でお持ちのID、パスワードをご登録いただき、同サーバがユーザと同じインタフェースで各サイトに自動的にアクセスし情報を取得することによりユーザが複数の情報(銀行・証券・クレジット情報等)を一覧で見ることのできるサービスです。本サービスは3年ほど前からアメリカの金融系サイト及び流通系サイトにおいて急速に広がり、日本においては2001年から証券会社サイトにおいて導入が始まり、2002年に入りジャパンネット銀行において銀行業界初の導入がなされました。


図1 アカウント・アグリゲーションとは

■NTT東日本のアカウント・アグリゲーションへの取組み

 NTT東日本グループとしては2002年初めにアカウント・アグリゲーショソフトウェアを開発し、商品名「InfoBond」として展開中です。「InfoBond」は多くの他のアカウント・アグリゲーションソフトウェアとは異なり、日本国内での自社開発ですので、各業界の取引慣行や事業者様のマーケティングプランに基づき柔軟なカスタマイズが可能ですから、有効なマーケティングを展開するためのCRMやファイナンシャルプランニング等の周辺システムとの連携が容易に構築できますし、これら周辺システムと一体でのSI提案が可能となります。また、アカウント・アグリゲーションは複数の情報を一覧表示しますので、マーケティング展開をしかけるまでも無く、本サービスを提供するサイトは高いリテンションやサイトへのユーザの誘導が期待できます。この高リテンションを期待して、安価にお手軽にアカウント・アグリゲーションサービスをご希望になる事業者様向けに、株式会社ぷららネットワークスでは、「InfoBond」を用いたASPサービス「あぐりっぱ」をご提供しております。現時点で「あぐりっぱ」はジャパンネット銀行・ポータルサイトgooでご採用頂き、今後はEC分野・B2E分野へと拡大展開を予定しております。

・ジャパンネット銀行
「JNB アグリゲーション」として
2002年11月11日にサービス開始
http://www.japannetbank.co.jp

・ポータルサイトgoo
「通帳&明細サービス」として
2002 年12 月2 日にサービス開始
http://payj.goo.ne.jp/charge/aa_top.jsp


図2 画面イメージ(JNBアグリゲーション)

■アカウント・アグリゲーションの利用シーン例

(1)金融業界の利用シーン

 本サービスが最も有用と考えられるのは、銀行・証券・クレジットなどの個人向けオンライン金融サービスです。

 銀行業界では、口座残高とクレジット等の請求情報を比べて表示できることから残高不足の際などのローン販売促進、資産が一覧で表示されることからメインバンクとしてファイナンシャルプランニングの提供が可能になります。

 また、証券業界では、各金融資産を表示することにより証券全体のポートフォリオが明確になると共に、余裕資金の無駄の無い投資運用が可能となります。

 クレジット業界は銀行口座残高を請求情報と一緒に表示することにより引き落とし不能抑制のほか、加盟店サイトのコマース情報を一覧表示することによりカード利用促進、加盟店支援が可能となります。

(2)流通・販売業界の利用シーン

 ECサイト業界はローン可能情報を表示することによる消費支援や、他サイトの商品購入者へのクロスプロモーションが可能になります。

(3)社内業務での利用シーン

 SOHOなどの小規模なオフィスでは特別な会計ソフトをいれなくても、入金支払い等が複数の口座にわたる場合、一覧表示し簡易に資金状況・支払い状況の確認が可能です。

 福利厚生でも財形貯蓄・社内預金・社員持株会・福利厚生カフェテリアプランなど、社員の個人単位の福利厚生関係「口座」の情報を一覧表示し社員の資金形成に役立てることができます。

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(こちらは2003年1月号になります)

(この続きの内容)
■今後の展開

 

 


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