●最先端技術で高度IT時代に貢献する日商エレクトロニクスのトータルソリューション

【メトロアクセス&IPバックボーンソリューション】
BBAS戦略に基づき、STARBAK社製品をコアに
最新ストリーミング・ソリューションを展開

■ブロードバンド・アプリケーションに注力−日商エレのBBAS戦略

 日商エレクトロニクスは、すべてのビジネスのベクトルを“BB&IP”に向け、“EoIP(Everything over IP)”をコンセプトに、最先端のソリューションプロバイダ事業と、関連会社とともに進めるサービス事業を両輪に事業展開している。

 その一つとして、同社では現在ストリーミング技術を軸に、ブロードバンド・ネットワーク上で展開する様々なアプリケーション・サービス「BBAS(BroadBand Application Service)」にフォーカスし、最新かつ最適なソリューションの提供に向けた取組みを積極的に展開している。BBASは、同社がこれまで培ってきたブロードバンド・ネットワーク・インフラ構築に加え、さらにその上で展開するアプリケーション・サービスに向けたソリューションを提供しようという新たな戦略と言える。

 具体的には、ブロードバンド・ネットワークを利用したBBポータル、ストリーミング広告、ライブ・ストリーミング、VOD、テレビ会議ストリーミング、ビデオ・チャット、PVR(Personal Video Recorder)等をはじめとした様々なサービスを視野に、ソリューション展開を図っている(図1参照)。


図1 日商エレクトロニクスのBBAS戦略

 BBAS戦略を展開していくうえでコアとなるのがストリーミング技術である。同社は、ビデオ会議及びストリーミング・メディア市場におけるリーディングカンパニーとして注目を浴びている米国STARBAK Communications社(2000年設立)と販売代理店契約を締結、革新的なストリーミング・エンジンをベースにしたストリーミングサーバ・アプライアンス「TorrentOSA」と、ビデオカンファレンス・ゲートウェイ「TorrentVCG」を核にしたソリューションを提供している。

 STARBAK社の開発したストリーミング・エンジンは、Microsoft社のWMT
(Windows Media Technology)をLinux上で初めて実装している。これまでの汎用OSとストリーミング・ソフトウェアで提供されていた配信サーバの概念を一新し、専用OSを搭載したアプライアンス・サーバとして製品化したほか、「Packetizer」という特許技術により、あらゆるIPネットワーク上で展開されるH.323テレビ会議システムをマルチフォーマットでストリーミング配信可能にしている。

■革新的なストリーミング配信を実現する「TorrentOSA」

 STARBAK社のTorrentOSAは、ストリーミング配信用にチューニングした専用OSを搭載することにより、従来の汎用OSでネックとなっていたセキュリティ、信頼性や煩雑なチューニング作業等の問題を完全に解決したオリジナルサーバ・アプライアンスだ。つまり、箱から出してすぐ使えるストリーミングサーバというわけだ。大きさも、標準の1ラック・ユニットに収まるため、設置面積も少なくて済む。TorrentOSAの主な特徴を以下に示す。

@複数のメディアフォーマットをサポート
 Windows Media、QuickTime、ネイティブのMPEG1、MPEG2ビデオ、さらにMP3、WMA音声といった、IPネットワークにおけるストリーミング・メディアの主要なフォーマットに対応している。またオリジナルのエンコーディング・ソースからライブでストリーミング配信することも可能。1台のサーバから複数のフォーマットをストリーミング可能なため、コストを大幅に削減、管理を簡略化できる。

A高いスループット

 TorrentOSAは、Gigaインタフェースを搭載、100Base-T Ethernetの能力を最大限に引き出し、最大800Mbpsのスループットを実現している。

B管理の容易性

 Webベースのユーザー・インタフェースを採用しており、セキュアhttp対応のすべてのブラウザで管理操作が容易に行える。また、アーカイブアセット管理、ユーザー管理、パーミッション管理、認証管理、Quota(容量制限)管理等、様々な機能を提供している。


図2 TorrentOSAとストリーミング配信イメージ

■H.323ビデオ会議をIPネットワーク上で実現する「TorrentVCG」

 STARBAK社のTorrentVCGは、あらゆるIPネットワーク上でH.323ビデオ会議システムを複数のメディア・フォーマットでストリーミング配信したり、アーカイブ(デジタル保存)を行う業界唯一のビデオ・カンファレンス・ゲートウェイだ。H.323とストリーミングをリアルタイムに変換する特許技術「Packetizer 」に基づくTorrentVCGを利用し、ユーザーはWindows Media Player、Real One 、QuickTime 等の主要なプレイヤーさえあれば、イントラネットやインターネットを介して、どこからでもビデオ会議に参加することができる。また、Digital to Digital のアーカイブ機能により、従来のように会議の内容をビデオ録画し、エンコード処理する手間とコストを大幅に削減することが可能だ。TorrentVCGの主な特徴を以下に示す。

@ブロードキャストストリーミング

 ビデオ会議の内容は、ビデオ会議が開始された時点よりライブで視聴可能である。視聴者は標準で使用されているメディアプレイヤーがインストールされていれば、場所を問わず会議を視聴することができる。

Aビデオ会議のアーカイブ

 ビデオ会議をディスクに記録しておくことができる。アーカイブ・コピーは、Torr-entVCG内部に格納され、いつでもオンデマンドで視聴やエクスポートが可能。

Bビデオ会議のエクスポート

 アーカイブしたビデオ会議は、Windows Mediaの.wmvファイルや、QuickTimeの.movファイルにエクスポートでき、一般の編集ソフトに取り込んだり、ビデオ会議のデータに編集を施して他の用途に利用することもできる。

Cインタラクティブ・チャット

 ビデオ会議の視聴者がモデレータや他ユーザーとのチャット通信に参加できる。H.323エンドポイントでなくても通信に加わることができ、一方通行の通信から解放される。


図3 TorrentVCGとストリーミング配信イメージ

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(こちらは2003年1月号になります)

(この続きの内容)
■STARBAK社のストリーミング製品を核にしたBBASソリューション

 

 


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