●COMMUNICATION EYE Mobile●
|
|
|
SAP
AG
モバイルビジネスソリューションズ
バイスプレジデント
ウド・ウルバネク氏 |
|
SAP
AG
グローバルモバイル
ビジネスキャンペーン
バイスプレジデント
マンフレッド・ミュケ氏 |
エンタープライズ
ビジネスをモバイル化する
ソフトウェア・プラットフォーム
「SAP Mobile Engine 2.1」
【インタビュー】
日本のモバイル市場に向けて付加価値のある業務プロセスを
実現するシナリオを提供していきたい
―はじめに、それぞれ簡単な自己紹介をお願いします。
ミュケ氏 SAP AGにおけるグローバルモバイルビジネスのバイスプレジデントとして、営業マンやコンサルタントのトレーニングを含めた販売活動のサポートと、市場からの声を事業に反映させることを主な業務としています。
ウルバネク氏 モバイルビジネスソリューションズのバイスプレジデントとして、モバイルソリューションの技術全般をサポートしています。
―欧米でのモバイルビジネスの状況についてお話していただけますか。
ミュケ氏 エンタープライズビジネスにおけるモバイルの活用は、欧米でも始まったばかりですので、成功事例はまだ多くありませんが、フォーカスしている業種として、電力や公共事業をあげることができます。
ウルバネク氏 市場の状況としては、私たちがさまざまな提案を行うよりも、「このようなことはできないのか」といった企業からのリクエストに応えている状況です。
―どのようなリクエストが多いのですか。
ミュケ氏 業務の効率化、コストの削減、そしてIT資産の有効活用など、企業が抱えている問題点の解決に向けたものが多いですね。また、その問題点をSAPのビジネスプロセスをベースに解決したいので、そのツールとしてモバイルの導入を考える企業が増えています。
―今回発表された「SAP モバイル・エンジン」の特徴についてお話してください。
ウルバネク氏 Java、XML、SOAPをベースに開発されており、Java仮想マシン上で実行されますので、端末やネットワークに依存せず、PDAやノートPCといったさまざまな端末上で動作し、無線LAN、Bluetooth、GPRSなどのネットワーク環境で利用できます。
ミュケ氏 「SAP モバイル・エンジン」は、SAP NetWeaverにおけるマルチチャネル・アクセスを可能にするテクノロジーの一つとして位置づけられています。幅広いユーザー層がさまざまなチャネルから企業システムへアクセスしたり、データ更新をすることを可能にしています。
―豊富なアプリケーションも大きな特徴だと思うのですが。
ウルバネク氏 CRM 、SCM の他に、プラント設備などでのエンジニアの活動をサポートする「設備資産管理」や、従業員の勤怠時間、旅費などを管理する「勤怠・旅費管理」、購買に関連したワークフローアクセスをモバイル化した「プロキュアメント」など、業種、業務に特化したものを用意しています。
―メリットとしてどのような点をあげられますか。
ウルバネク氏 既存のITインフラストラクチャーを低コスト、短期間で容易にモバイル化しますので、ビジネスプロセスを変更することなく導入できます。そして、リアルタイムでの情報共有が可能となり、シームレスな業務プロセスによるノンストップビジネスを実現できます。
―導入する際に注意すべきことはありますか。
ミュケ氏 当然のことですが、目的を明確にしなければなりません。ビジネスのどの部分で使用するのか、何を指標として効果を測定するのか、それを向上させるためにどのようなプランが必要か、といったことをきちんと整理しておくことが重要です。
―日本市場の分析と、今後の販売戦略についてお話してください。
ウルバネク氏 日本のモバイル市場は、コンシューマ市場とビジネス市場を分けて考える必要があります。コンシューマ市場は世界でもトップレベルの市場に成長していますが、ビジネス市場は、潜在的なニーズがたくさんあり、今後大いに発展していく市場だと思います。
ミュケ氏 ビジネスの進め方としては、我々のモバイルソリューションが単なるミドルウェアではなく、基幹システムと一体となったものであり、付加価値のある業務プロセスを実現するシナリオを提供していきたいと思います。
―本日はありがとうございました。
|