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企業間決済における
支払いサイト短縮を実現する

　SIベンチャー21社で構成するIT企業グループ「MOSPENG Club（モスペンクラブ）」において、企業間決済を担当するイントゥは、企業間決済における支払いサイトの短縮を実現する「MOSPENG法人カード」のサービスを10月より本格的に開始することを発表した。
　イントゥでは、これまでモスペンクラブ内において、同クラブ各社の出資により設立したファンドを資金源として支払いサイトの短縮を図る事業を展開してきた。こうしたクラブ内での事業を外部に向けて拡大・提供することになったサービスが、今回発表したMOSPENG法人カードのサービスである。このサービスは、SI業界に特化した企業間決済を対象としており、発注者から受注者に支払われる作業代金を、発注者の代わりにイントゥが立替払いをするというものだ。受注者側は、検収完了後最短１日で作業代金の支払いを受けることができる（ただし、受注者側でカード利用手数料を負担する）。このため、資金繰りが安定し、人材の採用や設備投資、大規模プロジェクトへの参加などがやりやすくなる。一方、発注者側は従来と同様の支払いサイトでイントゥに支払いを行うだけで済むので、特別な負担がかかることはない。また、カード決済方式により、請求書を必要とせず、業務簡略化とコストダウンにつなげることができる。
　この他のメリットとしては次のようなものがある。(1)このサービスを導入するとモスペンクラブの「企業間情報ネットワーク」を利用することができる。このネットワークにより、人材や事業案件等の幅広い情報をタイムリーに入手することができ、新規マーケットの開拓が可能となる。(2)担当責任者の個人認証とアクセスコントロールによる決済、電子署名、情報確認などが可能。(3)イントゥではこのサービスの収益の一部を、日本赤十字社および国連NPO団体に寄付しており、このサービスを導入した企業は自社名での慈善団体の寄付を行える。

MOSPENG 法人カード決済の仕組み

　導入実績としては、発注者・受注者合わせて82社あり（2003年８月現在）、主に30日を越える支払いサイトの企業間決済をMOSPENG法人カードで支払うというケースが増えている。
　なお、イントゥが所属するモスペンクラブでは、モスペン法人カードの他にも次のようなモスペンプランドによるサービスを提供している。

・モスペンカフェ：
コピー、FAX、無線LANによるインターネット環境を提供するカフェスタイルのオープンオフィス。現在、六本木、渋谷、神田、横浜、台湾の6店舗を展開している。
・モスペン塾：
実際の開発現場で活躍するSE、PGが講師を務めるIT技術者養成スクール。実践的なプログラミング技術は勿論、SEに必要な業務知識の習得が可能。