【NTTアドバンステクノロジ】 IPネットワークのルーチング/シグナリング制御状態を 視覚化『GMPLS ATViewer Ver.2.0』を開発・販売 NTTアドバンステクノロジ株式会社は、GMPLS/MPLSネットワーク上で行うルーチング/シグナリングの制御状態を視覚化するソフトウェア「GMPLS ATViewer(エイティビューワー)Ver.2.0」を開発し、平成16年11月1日(月)より販売開始した。 本ソフトウェアはキャリア向け次世代IPネットワーク制御技術であるGMPLS/MPLSを適用して構築されたネットワークを対象として、ネットワークの経路選択や信号交換の情報をリアルタイムに解析し、複数ネットワーク層混在下でのパスの設定状況を、ネットワーク機器の接続情報(トポロジ)と共に視覚化する。それにより、これまで画面で確認が難しかったネットワークの接続状況などが一目でわかるようになり、次世代トラヒックエンジニアリングの高度な試験環境の構築や、迅速な対応が求められるネットワーク運用での保守監視への応用が可能となった。 図1 : ATViewer Ver.2.0 による視覚化画面 ■背景 GMPLS/MPLSは次世代のIPネットワーク制御技術として注目されているが、開発者および試験作業者は、ノード間のプロトコル動作や状態を既存のプロトコル解析ツールで把握するためには、膨大なデータから必要なデータを検索・抽出し、分析する必要があった。またGMPLS/MPLSの制御技術を実装した機器を用いたネットワーク制御システムをデモンストレーションする際においても、見学者への効果的なアピールという点で、視覚的にわかりにくいという課題があった。これらのご要望への提案として、NTT-ATは、トラヒックエンジニアリングの研究支援や機器開発の実績による、GMPLS/MPLSに関連する豊富な技術経験をもとに、2003年にGMPLS/MPLSネットワークのパス設定状況の視覚化ソフトウェア「GMPLS ATViewer Ver.1.0」を開発し、販売を開始した。今回開発したVer.2.0では、従来の機能に加えて、プロテクションやTE(トラヒックエンジニアリング) に関する解析/表示機能等を追加し、ユーザカスタマイズやデバッグ機能の操作性を向上させ、またパケット解析エンジンを新規に開発し、処理性能を大幅に向上させた。 ■概要 <解析コンポーネント> ○パケットキャプチャ/解析機能: ネットワーク上のOSPF/RSVPのパケットを取得解析し、描画コンポーネントに渡す。 <表示コンポーネント> ○ルーチング描画機能: 事前設定および自動発見したルータ等のネットワークを構成するノードの接続状況をモニタ上に指定画像/情報とともに描画する。ルーチングプロトコルOSPFに対応し、アクティブなノードの強調描画、ノード間のリンク情報の描画をリアルタイムに更新。 ○シグナリング描画機能: RSVPのシグナリングプロトコルに対応し、各種シグナリングメッセージフローをリアルタイムにノード間に描画。 ○パス描画機能: RSVPにより設定されたパスの経路を解析し階層化して描画する。 ■料金 月1セット 157万5千円(税込価格) *ソフトウェアのみの価格 *特定用途に絞ったカスタマイズ化もご相談に応じます *年間保守料:価格の16%(別途)
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