【NTT 東日本】

NTT 東日本、農産物トレーサビリティソリューションを提供
−栽培履歴監視システムと二次元コード発行システム−

 NTT東日本は、自治体、農業団体、農業法人向けに、これまで進めてきた農産物のトレーサビリティソリューションのうち、「栽培履歴管理システム」と「二次元コード(QRコード)発行システム」を1月19日から提供開始した。
 今回提供した「栽培履歴管理システム」は、農作物の生産団体や生産部会ごとに蓄積している独自の栽培ノウハウや農薬・肥料の使用基準などを、栽培計画として圃場(農地)ごとに策定することが可能で、同時に複数の生産方法の進捗管理を行うことができるシステム。
 各種の情報は、NTT東日本が提供する地域IP網やインターネットなどの通信ネットワークを介して、センターに設置するデータベース上で一元管理するため、離れた場所からでも時々の状況に応じた栽培計画を柔軟に策定し、参照でき、計画的でリアルタイムな農作物の栽培支援を実現する。また、栽培計画などに関する情報の入力については、Webブラウザの画面上から行うことが可能で、Lモードやiモードといった電話端末からの入力にも対応しており、システムの運用操作に伴う負荷低減に配慮した構成となっている。
 「二次元コード発行(QRコード)システム」は、消費者に向けた農作物の生産情報、農作物に関する問合わせ先、ロット番号などを盛り込んだQRコードの発行要求をLモード端末から行い、農作物に貼付するQRコードのラベルをLモード端末(FAX機能付き)で印刷できるシステム。生産者ごとに専用のラベルプリンタを設置する必要がなく、生産者自ら出荷前にラベリングすることが可能となるため、貼付ミスや流通段階での偽装を防止できるほか、発行枚数をサーバ側で集中管理し、ラベルの不正使用を防止できる。
 消費者は、QRコードに含まれたURLやメールアドレスを、QRコード読取機能をもつ携帯電話で読み取ることで、ラベルに記載されていない詳細情報に簡単にアクセスすることが可能となる。
 NTT東日本では、トレーサビリティ・システム導入に関わるコンサルティング、システム構築及び保守運用を行っていく予定で、システムは、ユーザー個別の要望に応じ、カスタマイズして提供するほか、同社データセンターに設備を預かり、監視・保守などを行うことも可能。
 価格は個別見積もり。NTT東日本営業エリアのすべての自治体、農業団体、農業法人等を対象に販売していく。


  生産段階におけるトレーサビリティシステムイメージ

 今後は、生産団体内におけるトレーサビリティの確保に向けて、集出荷施設や食品加工場における入出荷管理や在庫管理のソリューションの提供を検討しており、栽培履歴管理を出発点として取り組みながら、蓄積した情報を活用することで、農作物の安全・安心の確保だけでなく、農作物の品質向上・生産性向上を図れるソリューションとして発展させていく方針である。


お問い合わせ先

NTT東日本 法人営業本部

e-Japan推進部 小宮山、小松

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